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アニコム損害保険株式会社は、2025年5月9日、グループ会社のアニコム先進医療研究所株式会社が、高度獣医療を提供する動物病院「JARVISどうぶつ医療センター Tokyo」を9月頃を目途に全面開業する予定であると発表した(参照:アニコム損害保険株式会社「NEWS RELEASE」)。
「JARVISどうぶつ医療センター Tokyo」には、整形外科、脳外科、脊椎脊髄外科、心臓血管外科、軟部外科といった各種外科のほか、歯科、消化器内科、循環器内科、画像診断科、麻酔科、リハビリテーション科などがおかれる。
また世界初の力覚フィードバックを用いた動物用手術支援ロボット「TSURU」が導入される。「TSURU」は、リバーフィールド株式会社製の手術支援ロボット「Saroa(サロア)」を獣医療用にカスタマイズしたもの。
「Saroa」は、空気圧超精密制御技術を活かした世界初の空気圧駆動型手術支援ロボット。空気圧駆動技術により、手術に使用する鉗子にかかる力を検出し、執刀医に触覚(力覚)のフィードバックが可能となる。力覚を有することにより、自分の手で直接手術しているような感覚が得られ、手術の精度の高度化が期待される。
アニコム損害保険株式会社とアニコム先進医療研究所株式会社は、リバーフィールド株式会社と、医療ロボットの設計および製造、またこれらの過程で生じるAIを用いた知的財産の創出等を目的とした共同研究開発契約を、2025年2月6日付で締結していた(参照:アニコム損害保険株式会社「NEWS RELEASE」)。
また、「JARVISどうぶつ医療センター Tokyo」には研究所が併設され、主に腸内細菌叢を中心とした細菌叢解析等が実施される。
なお、病院名であるJARVISは、「Journey with Anicom in Robotics & Various Intelligent Services」の頭文字を組み合わせたもので、「アニコムと共に歩む、ロボティクスおよび多様な知的サービスによる旅路」という意味が込められているとのこと。