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■新製品 犬用慢性心不全用経口液剤「ベトメディン経口液」ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン

2025-03-04 14:45 掲載 | 前の記事 | 次の記事

「ベトメディン経口液」

ーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン株式会社は、2025年3月3日、犬用慢性心不全治療薬ベトメディンブランドから、新たに経口液剤「ベトメディン経口液」を発売した(参照:ベーリンガーインゲルハイム プレスリリース「ベトメディン®経口液を発売」)。

ベトメディンブランドの有効成分であるピモベンダンは、Ca感受性を増大させることで心拍出量を増やし、PDEⅢ阻害作用により血管拡張作用をもたらし、慢性心不全に伴う症状を緩和する。

  • 特長:
    • ピモベンダンを有効成分とし、僧帽弁閉鎖不全による慢性心不全の症状を改善する。
    • ピモベンダン製剤で唯一、僧帽弁閉鎖不全症ステージB2から使用でき、無徴候性の僧帽弁閉鎖不全に続発する症状の発現を遅らせ、心拡大の進行を抑制することが期待できる。
    • 従来品である錠剤のベトメディン製品と同等の薬理効果を有しつつ、液剤としたことで投薬しやすくなった。
    • 液剤は細かい用量調整がしやすいため体重に応じた精確な投与ができる。
  • 有効成分:ピモベンダン
  • 効能・効果:犬の僧帽弁閉鎖不全による慢性心不全に伴う症状の改善。拡大を伴う無徴候性の僧帽弁閉鎖不全に続発する慢性心不全に伴う症状の発現の遅延および心拡大の進行抑制。
  • 用法・用量:体重1kg当たりピモベンダンとして0.25mg(製剤として0.17mL)を1回量とし、1日2回、朝夕およそ12時間間隔で、専用の計量シリンジ(kg目盛り)を用いて直接経口投与する。

ベトメディンブランドは、2008年に日本初の犬用慢性心不全治療のピモベンダン製剤として錠剤が発売され、2019年に注射剤もラインナップに加わり急性期の治療にも使われている。今回の経口液により、投薬に苦労している犬オーナーさんの選択肢が増えた。