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農林水産省は、2024年12月26日、第3回ランピースキン病対策検討会を開催し、「ランピースキン病の防疫対策のための提言」をまとめ公表した。
提言の構成は以下の通り。
- 侵入ルート
- 吸血昆虫対策
- (1)全農場共通の対策
- (2)発生農場、発生農場周辺地域における対策
- (3)発生農場周辺地域以外における対策
- 医原性感染拡大防止対策
- 感染牛の隔離
- 早期摘発のための対策の徹底
- 家畜の導入、出荷及び移動する際の健康観察
- 適切なワクチンの接種及び発症牛のとう汰
- 本病の対策の強化に向けたデータの収集及び関係者への丁寧な情報共有
第3回ランピースキン病対策検討会は、2024年11月にランピースキン病が福岡県で確認されてからは、初めての検討会であり、疫学的検討等が討議された。
2025年1月9日現在で、福岡県19例、熊本県3例の発生が確認され、すべて淘汰され、現在の発症個体はゼロの状態。福岡県ではワクチン接種が進んでいる(1月6日現在で頭数4,072、延べ戸数 96)。
農林水産省は、Webサイト内に「ランピースキン病に関する情報」のページを設置している。
農林水産省のランピースキン病対策検討会委員のメンバーは以下の通り(敬称略)。
- 森岡一樹(農研機構動物衛生研究部門越境性家畜感染症研究領域海外病グループ長)
- 山本健久(農研機構動物衛生研究部門越境性家畜感染症研究領域疫学・昆虫媒介感染症グループ長)
- 八重樫岳司(岩手県中央家畜保健衛生所 次長)
- 村上美雪(熊本県農林水産部生産経営局畜産課 課長補佐 衛生防疫)
- 長井 誠(麻布大学獣医学部獣医学科 教授)
- 今井康雄(JA 全農家畜産生産部 技術専任次長 兼 家畜衛生研究所長)
- 大橋邦啓(株式会社大橋獣医科医院 代表取締役)
- オブザーバー
- 佐々木 均(公益社団法人日本ペストコントロール協会 技術顧問)
- 発生県
- 福岡県、熊本県