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■『アニコム 家庭どうぶつ白書2024』発行 アニコム ホールディングス株式会社

2024-12-18 12:21 | 前の記事 | 次の記事

『アニコム家庭どうぶつ白書2024』

アニコム ホールディングス株式会社は、2024年12月10日、家庭どうぶつの疾患データをまとめた『アニコム 家庭どうぶつ白書2024』を公開した。

同白書は、2010年から毎年公開されている世界最大規模のペットの疫学データ集。アニコム損害保険株式会社のペット保険の保険金請求データや、独自のアンケート調査の結果をまとめたもので、Webサイトから無料で閲覧・ダウンロードできる。

『アニコム家庭どうぶつ白書2024』の構成は以下の通り。

§第1部 家庭どうぶつと家族

  • 人気の品種と名前(犬)
  • 人気の品種と名前(猫)
  • 人気の品種と名前(鳥、うさぎ、フェレット)
  • 人気の品種と名前(モモンガ、リス、ハムスター、ネズミ)
  • 人気の品種と名前(モルモット、ハリネズミ、チンチラ、トカゲ、カメ、ヘビ)
  • ペットにかける年間支出調査
  • 犬・猫のオーラルケアに関する調査

§第2部 どうぶつの疾患統計

第1章 疾患(大分類単位)別の統計

  • 鳥、うさぎ、フェレット
  • モモンガ、リス、ハムスター、ネズミ、モルモット
  • ハリネズミ、チンチラ、トカゲ、カメ、ヘビ

第2章 品種別の統計

  • 品種別の統計(犬)
  • 品種別の統計(猫)

第3章 疾患(小分類単位)別の統計

  • 犬・猫の誤飲
  • 予防処置に関わる疾患

第4章 どうぶつ種ごとの診療費と診療内容

  • 犬・猫の診療費と診療内容
  • 鳥・うさぎ・フェレットの診療費と診療内容

第5章 どうぶつの寿命

  • 犬・猫の寿命
  • エキゾチックアニマルの寿命
  • どうぶつの介護に関する調査

§第3部 アニコムの取り組み

  • 歯周病関連菌と疾病の関係
  • 再生医療の可能性~イヌ血小板由来成長因子を用いた臨床研究~

犬・猫の平均寿命調査の結果は、犬は14.2歳、猫は14.5歳。犬種別・猫種別の平均寿命では、犬は「トイ・プードル」が15.3歳、猫は「日本猫」が15.1歳で、それぞれ1位であった。

猫種別の疾患統計データは、従来の8猫種から10猫種(混血猫、スコティッシュ・フォールド、アメリカン・ショートヘアー、マンチカン、ノルウェージャン・フォレスト・キャット、ブリティッシュ・ショートヘアー、ラグドール、ロシアン・ブルー、メイン・クーン、ミヌエット-末尾の2種が加わった)に拡大した。疾患大分類別にみた保険金請求割合のほか、他猫種と比べてかかりやすい疾患、かかりにくい疾患を紹介している。犬の30犬種とあわせて、それぞれの品種がかかりやすい疾患がわかる。

その他にも、「どうぶつの介護に関するアンケート」では介護経験の有無(経験ありは約4割)や将来の介護で心配なこと、「犬・猫のオーラルケアに関するアンケート」ではペットのオーラルケアの実施頻度など、昨今のペット業界のトレンドに合わせた飼い主の意識調査結果を紹介している。さらに同社グループにおけるどうぶつの口腔内細菌・腸内細菌と健康の関係に関する研究、どうぶつの再生医療に関する取り組みも掲載している。