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■保護犬や猫の譲渡促進へ 環境省とカインズ、ロイヤルカナンがパートナーシップ締結

2024-12-16 18:40 | 前の記事 | 次の記事

締結式にて。向かって左より株式会社カインズ 植木俊行 理事、小林史明 環境副大臣、ロイヤルカナン ジャポン合同会社 徳永 章 コーポレートアフェアーズ ディレクター。ロイヤルカナン ジャポン合同会社 日下部真一 社長は、当日体調不良のためオンラインでの参加。

環境省は、犬・猫との共生社会を推進するパートナーシッププロジェクト「つなぐ絆、つなぐ命」において、株式会社カインズロイヤルカナンジャポン合同会社の2社と新規締結を行った。

2024年12月12日に、環境省 小林史明 環境副大臣と、株式会社カインズ 植木俊行 理事(コーポレートサポート本部長兼くみまち渉外責任者)、ロイヤルカナン ジャポン合同会社 日下部真一 社長による締結式が、環境省内で行われた。

環境省では、人と動物が共生する社会の実現に向け、地方公共団体に引き取られた保護犬・保護猫の譲渡促進に取り組んでいる。同プロジェクトは、さらに企業の取り組みに協力していくというもので、2021年8月30日に立ち上がり、同時に、アマゾンジャパン合同会社とパートナーシップを締結した。

・アマゾンジャパン合同会社の取組み

犬や猫を飼いたい方が安心して利用できる近隣の保護団体についての情報提供。保護犬・保護猫を家庭に迎える利用者の悩みや心配に獣医師が無料でアドバイスを提供。保護犬、保護猫の飼い主の愛称を募集し「迎え主」と決めた。また、保護犬、保護猫を迎え入れたエピソードをまとめた電子書籍「家族になろうね」を出版。

今回新たにパートナーシップを締結した2社と環境省は以下の取り組みを行う。

・株式会社カインズ

環境省は、株式会社カインズが取り組む「くみまち犬猫譲渡プロジェクト」と「しっぽの出逢い」の支援として、各自治体や全国の動物保護団体(自治体経由)に同社のプロジェクトへの参加を呼びかける。また、同社に技術的な助言や支援を行う。

株式会社カインズは「くみまち犬猫譲渡プロジェクト」において、自治体や自治体から紹介のあった保護団体へ保護犬・保護猫の譲渡会会場を無償で提供する。店舗で行う譲渡会は、屋内であること、備品があること、広い駐車場があることなどの利点がある。すでに岡山市や相模原市が譲渡会を実施している。譲渡会場が、保護活動への寄附をする機会の場にもなっているとのこと。「しっぽの出逢い」は自治体や自治体から紹介のあった保護団体の保護犬・猫とのWeb上での出逢い場。2024年4月から保護犬での運用が始められ、徳島県と三重県からの登録がある。管理ツールとして、自治体・保護団体へのDX支援にもなる。

・ロイヤルカナン ジャポン合同会社

環境省は、ロイヤルカナン ジャポン合同会社が取り組む「ロイヤルカナンPROactiveプログラム~専門家による保護犬支援プログラム~」の支援として、自治体にその参加を呼びかける。また、同社に技術的な助言・支援を行う。

「ロイヤルカナンPROactiveプログラム」は世界中で展開されており、セミナー、イベント、デジタル学習ツールを通じて、実践的なスキルと知識を提供している。今回のロイヤルカナン ジャポン合同会社の取り組みは、自治体へドッグトレーナーを現地もしくはWEBで派遣(訓練費用はロイヤルカナンが負担)し、ドッグトレーナーによる保護犬の馴化訓練の実施や、飼育方法等のアドバイスを行うというもの。訓練士予約システムの構築、ドッグトレーナーへの研修実施も行う。

締結式に臨んだ小林史明 環境副大臣は、「2社の自ら手をあげていただいた前向きな姿勢に感謝したい。自治体が人手不足のなか、ロイヤルカナン ジャポン社には専門性をサポートしてもらい、カインズ社には多くの出逢いの場をつくり、保護団体への支援もいただく。今後も意欲ある企業とこの文化を広げていきたい。そして環境省はバックアップしていきたい」と述べた。

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