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シミックホールディングス株式会社とanimo株式会社、アニコム ホールディングス株式会社は、2024年11月13日、ペットと飼い主の「健康共生寿命」延伸を目指して以下の協業について基本合意したと発表した(参照:プレスリリース「獣医療におけるリアルワールドデータの活用促進へ:自然発症モデルによるトランスレーショナルリサーチ実施体制の実現に向けて」)。「健康共生寿命」は、animo株式会社の造語で、人(飼い主)とペットが共に健康上の問題で日常生活が制限されることなく共に生活できる期間を指す。同合意による具体的な検討事項は以下の通り。
1.獣医療界の適切な情報連携およびRWD活用促進を目的としたシステム連携
animoが開発中のanimo platform(animo owner appおよびanimo for VET)と、アニコムグループのアニコム パフェ株式会社が提供するアニレセクラウド等のシステム連携を通じてanimal-PHR(Personal Health Record)とEHR(Electric Health Record)/EMR(Electric Medical Record)連携を実現し、動物病院とペットオーナー間の円滑な情報共有による新たな診療体験の提供と、RWD活用の促進による個別医療の最適化を目指す。
現時点で想定するプラットフォームのイメージは以下の通り。
- アニコム パフェが運営する飼い主向けアプリ「aniLife」を基盤として、animoが開発中のanimo owner appの主要機能(症状や投薬・摂取等のライフログ記録、オンライン診療/相談機能 他)を内装することで、ペットのあらゆるライフステージで利用可能なAll-in-oneのowner appを早期に構築する。
- 上記機能の他、飼い主側はowner appを通じ、アニレセクラウドに蓄積された検査結果や処方情報を閲覧可能とする。
- アニレセクラウドから今後直接アクセスが可能となる「animo for VET」を通じ、飼い主がowner appに記録した情報を動物病院側が閲覧可能となる。
- 上記プラットフォームの医療データを統合管理することにより、当該データ群(RWD)を活用した多様な分析をリアルタイムで実施可能なシステムを構築する。
2.「1.」で構築したプラットフォームを活用した製薬およびフードメーカー等に対する新たなサービスの開発・提供
シミックグループの多数の医薬品等の開発支援実績および臨床試験やヘルスケア領域におけるデジタル化推進のノウハウ、アニコムグループのペット領域における多様な情報と最先端の治療法開発の実績をもとに、「1.」で構築したプラットフォームおよび統合データを活用し、動物用医薬品開発メーカーやフードメーカー等に対する以下のサービスの開発・提供を進めていく。
- エビデンス創出支援サービス(検討中)
- 疾患動物リクルートメント
- 特定疾患・属性(動物種、薬剤等)の動物における使用成績調査等
- 特定疾患・属性(動物種、薬剤等)の動物に対するアンケート調査等
- マーケティング戦略立案・実行支援サービス(検討中)
- マーケット分析による製品使用実態や治療成績等の視覚化
- マーケティング戦略立案および実行支援
- ダイレクトマーケティングサービス(検討中)
- 特定疾患・属性(動物種、薬剤等)の動物に対する情報配信