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■生研支援センターの「成果事例こぼれ話」第59話は「消石灰の消毒効果を色で見える化する技術の実用化」

2024-09-26 13:51 | 前の記事 | 次の記事

リトアクアで消石灰の有効性を瞬時に判断可能(室蘭工業大学提供)

農研機構生物系特定産業技術研究支援センターは、2020年3月より成果事例を紹介する「成果事例こぼれ話」をWebサイトに掲載している。2024年9月18日に公表された第59話は「石灰の消毒効果を色で見える化する技術の実用化」。その概要は以下の通り。

染料のリトマスを使用し、消石灰の消毒効力の有無を色で判断できる可視化剤を開発、実用化した。

強アルカリ性の消石灰は家畜伝染病対策に不可欠な資材。しかし、雨水中や大気中の二酸化炭素などと反応すると、消毒効果が弱まり追加散布が必要となる。効力低下は見た目では判断できないため、追加散布をタイミング良く行えないことが課題となっている。

開発された消石灰有効性可視化剤「リトアクア」は、室蘭工業大学発ベンチャー企業の株式会社コアラボが製造し、JA全農が2022年6月に販売を開始、累計3700本超が販売されている。利用者からは、「消石灰の交換タイミングが明確になった」「防疫指導の中でも非常に役に立っている」との声がある。