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ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン株式会社は、2024年9月9日、豚用ワクチン「エンテリコリックス」を新発売した。
- 特長:
- 妊娠中の母豚に投与することにより移行抗体を増強させ、その初乳を摂取した産子が免疫を獲得することを目的とした不活化ワクチン。
- 哺乳期における大腸菌症、壊死性腸炎の被害を低減・軽減させ、離乳後早期までの大腸菌症、浮腫病、壊死性腸炎の被害を低減・軽減させることが有効性として示されている。
- 抗菌性物質に依存しない細菌性疾病対策として畜産現場における重要な選択肢のひとつになる。
「エンテリコリックス」を投与された妊娠豚から産まれた子豚は初乳を摂取することで受動的に免疫を獲得し、それにより大腸菌症・浮腫病・壊死性腸炎の臨床症状の軽減、死亡率の低減が期待できる。母豚に投与するワクチンであるため初乳摂取後の早期から効果が期待できるほか、子豚の個体ごとに投与する必要がなく作業者の労力負担を最小限に抑えられると同時に子豚に対する人為的な病原体水平伝播のリスクを低減できるという利点もある。
- 成分:
- 大腸菌P4株(F6線毛抗原)(シード)
- 大腸菌P5株(F18ab線毛抗原)(シード)
- 大腸菌P6株(F4ac線毛抗原)(シード)
- 大腸菌P9株(F18ac線毛抗原)(シード)
- 大腸菌P10株(F5及びF41線毛抗原)(シード)
- クロストリジウム・パーフリンゲンスC型 CZV13株(βトキソイド)(シード)
- 効能・効果:
- 哺乳期の豚
- 大腸菌症に起因する死亡率の低減および臨床症状(重篤な下痢)の軽減。
- クロストリジウム・パーフリンゲンスC型菌による壊死性腸炎に起因する死亡率の低減および臨床症状の軽減。
- 離乳後早期の豚
- 浮腫病による死亡率の低減および臨床症状の軽減。
- 大腸菌症に起因する死亡率の低減および臨床症状(重篤な下痢)の軽減。
- クロストリジウム・パーフリンゲンスC型菌による壊死性腸炎に起因する臨床症状の軽減。
- 用法・用量:妊娠豚の頚部筋肉内に1回2mLを注射する。初回投与時は、分娩7週前に1回目の注射を行い、分娩4週前に2回目の注射を行う。次回の妊娠からは分娩の4週前に1回注射する。