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■新製品 猫用経口糖尿病治療薬「センベルゴ15mg/mL」 ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン

2024-09-10 18:00 | 前の記事 | 次の記事

「センベルゴ15mg/mL」

ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン株式会社は、2024年9月2日、猫の糖尿病に対する新たな治療薬として「センベルゴ15mg/mL」を新発売した。

  • 特長:
    • ベラグリフロジン L-プロリン一水和物を有効成分とするSGLT2阻害薬で、猫の糖尿病による高血糖および高血糖に起因する臨床症状を軽減する。
    • 猫用の糖尿病治療薬として日本初の1日1回経口投与の薬剤。
    • 投与後30日時点での糖尿病猫に対する有効率約90%、初回投与から約1週間でほとんどの猫で血糖コントロールが可能。
    • 低血糖のリスクがほとんど無く、血糖コントロールが容易。

「センベルゴ」は、ろ過された尿中のグルコースを再吸収するSGLT(ナトリウム-グルコース共輸送体)を特異的に阻害し、尿中へのグルコース排泄を増加させ血糖値を低下させる。国内および海外の臨床試験では、投与後30日時点において、90%以上の症例で血糖パラメータおよび臨床症状が改善されていることが示されている。また臨床試験においては投与開始から1週間でほとんどの猫が血糖コントロールを達成。SGLT1の機能は保たれるため低血糖のリスクは低く、臨床試験でも臨床症状を伴う低血糖は認められていない。

1日1回経口で投与する液剤で、投与量は体重に応じて調整する。猫の飼い主は、猫の口内に直接注入するかもしくは少量のフードにかけて投与できるため、猫にとっても飼い主にとっても負担が減り生活の質の改善が期待できる。

  • 有効成分:ベラグリフロジン L-プロリン一水和物
  • 効能・効果:猫の糖尿病による高血糖および高血糖に起因する臨床症状の軽減
  • 用法・用量:1日1回ほぼ同じ時刻に、体重1 kg当たりベラグリフロジンとして1 mgを、専用の計量シリンジ(0.5 kg目盛り)を用いて直接経口投与する。必要な場合には少量の餌と一緒に投与する。
  • 詳細:https://animal-health.boehringer-ingelheim.jp/vets/products/Senvelgo