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■公募 スタートアップへの農林水産省の支援 動物用ワクチン等の開発・実証が加わる

2024-05-21 15:30 | 前の記事 | 次の記事

第1回目採択事業 株式会社セツロテック(交付限度額 約5億3,916万円)

第1回目採択事業 プラチナバイオ株式会社(交付限度額 約13億1,013万円)

第1回目採択事業 株式会社Eco-Pork(交付限度額 約6億1,836万円)

農林水産省中小企業イノベーション創出推進事業(フェーズ3基金事業)」の2回目の公募が5月7日に始まった。

この事業は岸田内閣が成長戦略の柱として2022年11月に策定した「スタートアップ育成5ヵ年計画」のうち農林水産省が請け負っているもの。2022年度の補正予算で事業化された。

農林水産省分は440億円。第1回目の公募が2023年に行われ、111件の応募から、25件が選ばれている(そのうち、畜産、畜産物に関連する3事業を図に示す)。この25件の交付限度額の総額が約296億円で、残る約150億円が第2回目の公募課題の交付限度額となる。

第2回目の公募では、対象となるテーマが第1回目に設定されたものに動物用ワクチン等の開発・実証を加え、全部で15テーマとなった。審査では、研究力、技術力のみでなく、社会インパクトや社会実装への道筋が問われる。

§第2回目公募

  • 公募期間:2024年5月7日(火)~6月18日(火)正午
  • 支援内容:先端技術の社会実装を促進するための大規模技術実証に要する経費を補助(補助率:スタートアップ 10/10、その他中小企業等 1/2)
  • 参画要件:原則、設立15年以内の先端技術を有するスタートアップ
  • 上記の技術を活用した共同研究グループ
  • 対象分野:15テーマ
    1. 新たな育種技術を活用した画期的な農畜林水産物の開発・実証
    2. 品種開発力を強化するスマート育種技術の開発・実証
    3. 農作業の自動化・効率化のための革新的スマート農業技術・サービスの開発・実証
    4. 温室効果ガスの削減等に資する農業技術実証
    5. 新たな飼料及び増産機械の活用等による革新的国産飼料生産・流通・利用技術の実証
    6. スマート技術を利用した画期的畜産技術の実証
    7. 林業の自動化・遠隔操作化等に向けたスマート技術の実証
    8. 林産物高度利用の社会実装に向けた技術実証
    9. 持続可能な養殖業の発展に向けた魚粉代替原料等を用いた養魚飼料等の開発・実証
    10. 資源評価・管理から生産・加工・流通に至る革新的スマート水産技術の開発・実証
    11. 日本産農林水産物・食品の輸出を加速化する生産・流通システムの開発・実証
    12. 穀物の新規需要を創出する製造技術の実証
    13. 食品産業において活用するスマート技術の開発・実証
    14. バイオ技術等(フードテック)の実証を通じた新しい食品・飼料の開発・実証
    15. 革新的な製造技術等を活用した画期的な動物用ワクチン等の開発・実証
  • 今後の予定:6月中旬~ 外部有識者等による面接審査
  • 9月下旬目途 採択結果公表
  • 詳細(公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会のWebサイト):
  • https://sbir3.jataff.or.jp/koubo/R6/1/index.html