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株式会社アルヌールは、2024年3月25日、山川町漁業協同組合、農林中央金庫と、カギケノリによるウシのゲップ由来メタンの削減を通じた社会と環境への貢献を目的とした「Kaginowa(カギノワ)」における連携について、基本合意書を締結したと発表した。
オーストラリアでは、牛の餌飼料に約0.2%のカギケノリを混合することで、牛のゲップにより発生するメタンガスを最大98%減少させるという結果が確認されている。カギケノリは本邦でも一部海域で自生しており、微細藻類にかかる知見、技術を有する株式会社アルヌールとカギケノリが自生する海域を所管する山川町漁業協同組合がこれに着目。カギケノリの養殖と安定供給技術の確立による本邦の畜産におけるメタン削減に向けて両者での連携を開始していたところ。また、農林中金は管轄海域の自然共生サイト登録やブルーカーボン創出をはじめとした先進的な環境課題への取組みを行う山川町漁業協同組合との連携のなかで、両者のカギケノリにかかる取組み、構想に賛同し、情報提供や取組み拡大に向けた議論に参加してきた。
株式会社アルヌールと山川町漁業協同組合ではカギケノリにかかる取組みを「Kaginowa」として位置づけ、両者の技術開発の取組みを支え、趣旨に賛同する多様なプレイヤーにパートナーとして参画を呼び掛けている。これを受け、農林中央金庫は従前からの議論を踏まえて、プロジェクトの発展に向けたサステナビリティ知見やカギケノリによるメタン削減効果のカーボンクレジットにかかる助言提供を行うパートナーとして「Kaginowa」に参画、三者で基本合意書を締結した。