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■ペットによる火災事故を防ぐポイント 製品評価技術基盤機構

2024-03-29 16:01 | 前の記事 | 次の記事

“もふもふプッシュ”にご用心

製品別・ペットの種類別の事故発生件数。( )内は火災事故の件数

事象別の事故発生件数と被害状況。( )内は火災事故の件数

独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、2024年3月28日、「ペットによる火災事故」についての注意喚起と、事故を防ぐポイントを発表した(参照:NITE報道発表「“もふもふプッシュ”にご用心」)。

2013年度から2022年度までの10年間にNITEに通知された製品事故情報では、ペットによる事故は61件発生し、うち約9割(61件中54件)が火災に至っている。飼い主の外出中に家で留守番をしていた犬や猫がこんろの操作ボタンやスイッチを押したことによる事故が多い他、ペットが電気製品に排尿したり、電源コードをかみついたりしたことによる事故も発生している。

ペットによる事故61件のうち、製品別で件数が最も多いのはガスこんろで、犬や猫が操作ボタンを押したことで発火したと考えられる事故が発生している。ペット別で件数が最も多いのは猫で、製品全般で事故が発生している。また、猫はIHこんろや太陽光発電用パワーコンディショナー、プリンター等の高い位置にある製品に飛び乗って事故を発生させる傾向があり、猫の高い身体能力も事故に関係していると考えられる。

§ペットによる事故を防ぐポイント

  • 出掛ける際はガスこんろの元栓を閉め、IHこんろ・電気こんろは主電源を切る
  • 操作ボタンをロックする機能がある場合は使用する
  • 目を離す際や出かける際は、ペットをケージに入れる
  • こんろや暖房器具の周りには可燃物やペットの興味を引く物を放置しない
  • 電気製品を使用しない時はプラグを抜いて、ペットの行動範囲外に保管する
  • ペットが好む排尿場所付近に電気製品を置かない

§一般消費者用検索ツール「SAFE-Lite

「SAFE-Lite(セーフ・ライト)」は、製品事故に特化したウェブ検索ツール。製品の利用者が慣れ親しんだ名称で製品名を入力すると、その名称(製品)に関連する事故の情報が表示される。