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■「DXタグ」による牛の発情・体調不良検知の自動化 ユーピーアール株式会社

2024-03-14 15:19 | 前の記事 | 次の記事

「DXタグ」

ユーピーアール株式会社は、2024年2月15日、「DXタグ」を活用した牛の発情・体調不良の検知について、全国各地での実証実験を経て、1月より4道県6か所の牧場等にて商用運用を開始したと発表した。「DXタグ」は、2023年8月より実証実験を行っていた。

「DXタグ」は、物流現場で利用されている「スマートパレット」に搭載されているアクティブRFIDタグを小型軽量化し、さらに機能を追加したもの。「DXタグ」を牛の首輪に装着し、専用リーダーを牛舎等に設置するだけで、「DXタグ」内の加速度センサーにより飼育牛の活動量を測定し、発情・体調不良の検知を容易に行うことが可能。

同社は、畜産業界の人手不足や牛の発情管理に関するノウハウの属人化等の課題を抱える牧場主の方々と対話し、「DXタグ」を用いた課題解決の提案を続けてきた。

現在、全国12道県の牧場で「DXタグ」による牛の発情・体調不良を自動検知するソリューションの実証実験を行っており、その内4道県6か所の牧場等で「DXタグ」の正式導入を決定。「DXタグ」による牛の発情・体調不良を自動検知するソリューションの商用での提供を開始した。

このソリューションを利用することで乳牛および肉牛の発情検知が可能となる。また、発情検知に加え、活動量をベースに発育不良の牛(特に育成期間)を検知する実証実験も開始されている。

同ソリューションは、牛舎の場合は1頭あたり年間5,000円(税抜)、放牧牛の場合であれば1頭あたり年間10,000円(税抜)の価格(概算で、頭数や利用面積により変動する)。最大300メートルの受信範囲を持つ専用リーダーは、コンセントに繋ぐだけで動作するため、容易に設置が可能。