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■獣医事審議会 小動物分野の獣医師30代で減少

2024-03-12 16:58 | 前の記事 | 次の記事

令和5年度第2回獣医事審議会では、「獣医師法第22条に基づく獣医師の届出状況等について」も議題にあがった。

2年毎に行われている獣医師の届出について、2022年末時点の状況である「令和4年獣医師の届出状況」は、2023年11月16日に公表されている。会議ではその解析が発表された。

§2022年獣医師の届出状況

  • 公務員-農林水産分野3,311名〔2020年は3,405名〕
  • 公務員-公衆衛生等5,834名〔2020年は6,013名〕
  • 産業動物診療4,460名〔2020年は4,402名〕
  • 小動物診療16,541名〔2020年は16,203名〕
  • 教員、民間会社等5,955名〔2020年は5,832名〕
  • 無職等4.354名〔2020年は4,396名〕

まず従来に比べて、届出がきちんと行われるようになったとのこと。

2022年では2年前に比べて公務員が減少しているが、10年前の2012年との比較では、30代における小動物診療の数が減っており、公務員や民間会社に転職している可能性があると推察されている。20代、30代の産業動物診療の数が増えており、産業動物分野への興味が増しているのではないかとのこと。

2023年3月の卒業者の進路も報告された。産業動物診療分野の進路を選んだのは、女性のほうが多い。また2020年から増加していた小動物分野は、2022年の469名から、2023年は454名と減少した。

§2023年3月卒業者の進路

  • 公務員-農林水産分野64名〔男性27名、女性37名〕
  • 公務員-公衆衛生等43名〔男性23名、女性20名〕
  • 産業動物診療126名〔男性61名、女性65名〕
  • 小動物診療454名〔男性197名、女性257名〕
  • 会社等102名〔男性54名、女性48名〕
  • その他(大学院進学等)101名〔男性61名、女性40名〕
  • 未定・不明129名〔男性69名、女性60名〕