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■被災地の所有者不明動物の民間レスキューガイドライン完成

2024-02-27 18:01 | 前の記事 | 次の記事

一般社団法人ネコリパブリックは、2024年2月16日、株式会社Easy Communicationsと特定非営利活動法人日本動物保護取扱環境支援機構(通称NPO SAP)と共に、能登半島地震の動物レスキューに役立つ、民間団体における所有者不明動物の保護に関するガイドラインと、保護された動物の情報を集約する検索可能なデータベースを開発し公表したと発表した。

所有者不明の被災動物の保護において、愛護団体が適切な手続きなく他県へ搬出することで、迷子動物が飼い主のもとへ戻れなくなる状況が危惧されている。

一方で、所有者不明の動物は、推奨される取り扱い方法が、地域、公的機関、担当者によって異なるなど保護活動に混乱が生じる事案も確認されている。

この課題に対処するため、一般社団法人ネコリパブリックらは「民間団体における所有者不明動物の保護に関するガイドライン」を策定し、また一般社団法人ネコリパブリックは、保護された動物の情報を集約する検索可能な「保護動物データベース」(運営:NPO SAP)の開発に協力した。

今後、被災地などで活動する愛護団体は、このガイドラインに準拠した保護活動を行い、保護記録のデータベース登録を遵守することで、動物と飼い主との再会を促進し、トラブルを未然に防ぐ努力を行うものとする。データベースに記録された情報は定期的に行政に一括提出され、被災動物の管理状況の把握と追跡を容易にする。

現在、民間団体による被災地の所有者不明動物の保護ガイドラインに賛同している動物愛護団体は50以上に。今後、各団体が、保護動物データベースに被災地で保護した猫たちを登録していくことで、保護状況などの情報共有ができ、効率的に保護が必要な動物達の保護活動の協働や促進につながっていく。官民で協力し、今後の被災地の動物保護サポート体制の確立を目指す。