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■高齢犬への幹細胞投与でQOL改善と診療費抑制効果 アニコム

2024-01-17 15:28 | 前の記事 | 次の記事

QOLの改善効果

診療費抑制効果

アニコム損害保険株式会社は、2024年1月15日、幹細胞投与を行った犬においてQuality of Life(QOL)の改善と診療費の抑制効果が見られることが明らかとなったと発表した。グループ会社であるアニコム先進医療研究所株式会社と協力して幹細胞投与による健康維持に関する研究を2022年から実施している。

アニコム先進医療研究所が運営する動物病院に来院する犬およびアニコム損害保険株式会社のペット保険契約の犬を対象に、9歳以上のものに皮下脂肪由来の他家間葉系幹細胞を投与し、投与前後でQOLと診療費を比較した。

・QOLの改善効果

9歳以上の犬36頭に幹細胞を投与し、投与前と投与1か月後に食事や歩行等に関する11項目について比較したところ、投与した8割(30頭)の犬において何等かの項目の改善が見られた。特に食事や活動性に関する項目で改善割合が高くなっていた。

幹細胞投与を実施した犬の例(15歳、柴犬)

  • 投与前:ぎこちなく、ゆっくりとした歩き方をしている。(動画 8秒)
  • 投与後:全ての足を使って自然に歩いている。歩くスピードも速くなった。(動画 17秒)

・診療費抑制効果

幹細胞を投与した11歳以上の12頭について、投与前後半年間の動物病院での診療費を比較したところ、10頭で診療費の低減が確認された。通常は加齢に伴い診療費が増加するにもかかわらず、診療費が低くなっている、つまり幹細胞投与には若返りの効果があると言えるのではないかと考えられる。