JVMNEWSロゴ

HOME >> JVM NEWS 一覧 >> 個別記事

■犬の飼育頭数の減少が続く 猫の飼育頭数は増加

2024-01-15 13:23 | 前の記事 | 次の記事

一般社団法人ペットフード協会は、2023年12月22日、東京・エッサム神田ホールでプレス発表会を行い、「2023年全国飼育実態調査」の概要を発表した。

2023年調査の概要は以下の通り。

・飼育頭数

犬の飼育頭数は約20万頭減少し684万4千頭となり、初めて700万頭を下回った。新規頭数は39万7千頭で、前年の42万6千頭を下回った。ただし、新規頭数はここ10年間は微増減を繰り返している。飼育率と新規の飼育意向率の低下が続いている。

猫の飼育頭数は横ばいで906万9千頭(前年883万7千頭)。ただし、新規飼育頭数の減少が近年続いている。

・生体価格

犬、猫ともに有償の購入率が増加し、生体入手価格の平均も上がっている。ただし、その価格は予算以上となっている。有償の場合、ペットショップからの入手が増えている。

・新規の飼育は「子供のため」

犬・猫ともに1年以内飼育開始者は20~30代や小学生までの子供との同居者が多い。子どもの遊び相手目的で飼育し始める人が増加している。また犬を飼うことで、子供の情緒面にも、良い影響がみられた。

一方で、“自身の癒し”“寂しさの解消”などの動機が減少している。

・シニア向け飼育支援サービスの浸透に課題

ペットを飼育することで、表情の変化、会話量の変化等の良い影響が、家族目線でも確認できている。

犬の場合、飼育者本人の自覚として「運動量が増えた」も高い。

シニア飼育支援の一助となる各種サービスは認知・利用経験ともに低い結果。