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■商標登録のすすめ JAMLAS研究会

2023-10-18 16:13 | 前の記事 | 次の記事

研究会の最後には12月に傘寿を迎える山村穂積先生へサプライズでのお祝いが行われた。

日本獣医療倫理研究会(JAMLAS)は、2023年10月15日、東京・京王プラザホテルで第26回研究会を行った。

発表された演題と講演者は以下の通り(敬称略)。

  • 使われてしまう名称-商標権とドメイン
  •  山村穂積(アニホスフォレスト株式会社 代表取締役)
  • 獣医療にかかる裁判例の紹介-エコー検査をすべきか否か カルテの訴訟における位置づけ等-
  •  姫井葉子(春日法律事務所)、八東聖人(春日法律事務所)
  • 医療水準とは(善管注意義務とその違反)-夜間診療、エキゾチックアニマルなど-
  •  広川笑里(伊藤・髙橋法律事務所)、西島幸延(ひびき綜合法律事務所)
  • 説明義務とは(事後の報告義務含む)-どこまで説明すべきか-
  •  春日秀文(春日法律事務所)

山村穂積先生は、自身の動物病院に使用している「アニホス」を違法に使用されたことへの対応について述べた。Pet Clinic アニホスを設立した際に「アニホス」という名称やドメインは真似されるだろうと予測して、名称やロゴなどを商標登録していた。動物病院の求人等のサイトや動物病院口コミサイトで「アニホス」が使用されているのを知り、サイトの名称変更や削除に至った経緯を語った。サイトを運営している会社を判明させることだけでも大変な手間がかかり、レンタルサーバー会社を相手に交渉する事態になった例もある。商標登録をしていなければ、事態を改善することはできず、山村先生は「商標登録を行った方が良い」と述べた。

会場からも「以前、動物病院名を乗っ取られそうになった。商標登録は行うべき」との発言もあった。また地名を使用している場合の商標登録は難しいのではとの問いに対して、山村先生はデザイン化しての登録をすすめた。