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■Team HOPE10周年 健康診断は通年に マニフェストを発表

2023-09-20 10:31 | 前の記事 | 次の記事

「わんにゃん健康マニフェスト」

「Team HOPE健康診断 優秀賞」表彰式。左より太田亟慈先生、上條圭司先生、柴犬だいふくママ様と柴犬だいふくくん、石田卓夫先生。上はオンラインで表彰式に参加したご家族。

一般社団法人Team HOPE(代表 上條圭司先生)は、2023年9月14日、設立10周年を記念し、東京・恵比寿ガーデンルームで記者発表会を開催した。Team HOPEは、2013年に設立され今年で10年目を迎えた。記者発表会の概要は以下の通り。

  • 講演「Team HOPEの理念と10年の歩み」
  •  太田亟慈先生(Team HOPE Founder)
  • 講演「これからの犬と猫の健康診断」
  •  石田卓夫先生(Team HOPE学術顧問)
  • 講演「Team HOPEこれからの10年に向けて」
  • 「わんにゃん健康マニフェスト」の発表
  •  上條圭司先生(Team HOPE代表)
  • 「Team HOPE健康診断 優秀賞」表彰式

まずTeam HOPEを立ち上げた太田亟慈先生が講演された。「ペットの飼育を増やしていくにはどうしたらよいだろうか」という模索の中で、ペットを美しく長生きさせる取り組みを行っていこうということでTeam HOPEを立ち上げた。そして健康診断のスタンダードを石田卓夫先生に作成いただき、その普及を行ってきた。参加動物病院数が伸び悩んだ時期もあったが、現在では2,700を超え、動物病院の26%に達している。

次いで石田卓夫先生がワン・ヘルスの概念をわかりやすく解説した後、人と照らし合わせて、中年以降のペットは年4回の健康診断が理想だと述べた。年2回は総合検診、2回を問診・診察というようにすれば、飼い主の経済負担も比較的少なく済み、気軽に動物病院にくるきっかけにもなろう。

講演の締めくくりは上條圭司先生。課題とこれからのことを述べた。健康診断を定期的に受けるペットは増えてきたとはいえまだ半数。さらに普及のためのアプローチを重ねて広げていきたい。健康診断の内容統一もさらに進め、どこの参加動物病院で健康診断を受けても同じ質の健康診断となるようにしていく。愛玩動物看護師の国家資格ができたことと相俟って、看護スタッフのさらなる参画を進めていきたい。今までは強化月間を設定して健康診断の普及活動に取り組んできたが、これからは健康診断を通年のこととし、簡易な入力で報告書が作成できる新入力フォームを構築する。上條先生は「わんにゃん健康マニフェスト」を発表し、「日本のペットが世界で一番幸せに暮らしている」という世を実現したいと述べた。

「Team HOPE健康診断 優秀賞」受賞者

  • 柴犬だいふくくん(ご家族:柴犬だいふくママ様、受診動物病院:川崎市・シリウス犬猫病院を受診)
  • マイアちゃん、エマちゃん、ルルちゃん(ご家族:橋本様、受診動物病院:伊丹市・たなか動物病院)
  • 心春ちゃん(ご家族:竹内様、受診動物病院:名古屋市・もりやま犬と猫の病院)
  • ココロちゃん、シズクちゃん(ご家族:窪様、受診動物病院:福岡県水巻町・パル動物病院)
  • モカちゃん、ノアちゃん、テンくん、ラムちゃん(ご家族:今村様、受診動物病院:福岡県水巻町・パル動物病院)
  • はちちゃん、ろくちゃん、よんちゃん(ご家族:八木様、受診動物病院:福岡県水巻町・パル動物病院)