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株式会社ファームノートは、2023年8月31日、牛遺伝資源提供のため「ジェネティクスサービス」を開始すると発表した(参照:株式会社ファームノート プレスリリース)。同社は牛遺伝子検査サービス「Farmnote Gene」を行っているが、「ジェネティクスサービス」はさらに受精卵や精液という遺伝資源の販売、購入を行っていくもの。遺伝資源の提供も担うことで、育種改良までをワンストップで提供することになる。
酪農と畜産の両産業をデジタルで繋ぎ、また流通拠点を北海道、本州、九州地区に設け、全国でのサービスを展開していく。まずは和牛受精卵などの仲介サービスから取り組む。
§「ジェネティクスサービス」の3つの特徴
- データに基づいた牧場の飼養環境に最適な受精卵の推奨
- 同社は人工知能を活用した牛向けウェアラブルデバイス「Farmnote Color」や牛遺伝子検査サービス「Farmnote Gene」を通じて、酪農のデジタル・トランスフォーメーション(DX)化を推進してきた。多くの個体情報をクラウド牛群管理システム「Farmnote Cloud」で管理し、生産者の経営改善に貢献してきたが、その知見を受精卵サービスにも活かす。
- データ管理を活かした受精卵管理体制の高度化
- 「Farmnote Cloud」上で管理することで、母牛がどのように生育されてきたかといった履歴も把握できる。
- 蓄積した分析結果から受精卵の購入や販売に関する有益な情報の提供
- 38万頭超の情報から最適な情報を提供することで、生産者の意思決定を支援する。
§「ジェネティクスサービス」の利用・提供
同社のWebサイトもしくは担当営業より購入したい受精卵の相談を行う。今後、「Farmnote Cloud」や「Farmnote Gene」の解析結果を元にリコメンドするサービスを提供予定。