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■熟成ニンニク抽出液で犬の口腔内を健康に

2023-08-08 17:19 | 前の記事 | 次の記事

大和 修先生。2014年から熟成ニンニク抽出液の効果の研究を開始。「セルアップオーラルの投与で歯肉炎への効果が認められる。熟成ニンニク抽出液の利用は、将来、獣医療でスタンダードになるであろう」と述べた。

「セルアップオーラル」

湧永製薬株式会社は、2023年8月7日、東京・帝国ホテルで記者セミナーを行った。同社は熟成ニンニク抽出液配合医薬品の「レオピンシリーズ」や熟成ニンニク抽出液配合健康食品の「Kyolicシリーズ」を主力品としている。

記者セミナーは、「口腔領域における熟成ニンニク抽出液の注目すべき最新知見」のテーマで行われた。そのなかで、鹿児島大学の大和 修先生が「犬における熟成ニンニク抽出液の歯肉炎の治療効果」の講演を行った。

大和先生は1990年代から2000年代にかけて、犬におけるタマネギ・ニンニク・ニラの中毒の研究を精力的に行い、その原因物資が有機チオ硫酸化合物であることを突き止め、またニンニクも中毒を引き起こすことを明らかにした。ニンニク中では、その物質は2PTSであるが、熟成することで消失していると思われ、熟成ニンニク抽出液の犬への安全性は問題がないことも確認した。熟成により刺激(毒性)が減弱または消失し、多機能性は維持されている。大和先生は口腔内の研究により、呼気(口臭)減少や口腔内の歯周病原因菌の抑制を証明し、歯肉炎の治療効果があることを突き止めた。熟成ニンニク抽出液は、生体防御機構の働きに促進し、免疫を増強させるのだろうと推測している。研究成果は現在学術誌に投稿中である。

  • 口腔内免疫増強(抗菌ペプチドCAMP濃度の増加)
  • 歯周病原因菌抑制(ADplitスコアの改善)
  • 口臭予防(揮発性硫黄化合物抑制)、治療効果発揮(歯周炎指数スコアが改善)

湧永製薬株式会社では、2018年より犬用健康補助食品「ワンサポート」を販売しているが、研究成果等を踏まえ、2023年に犬用健康補助食品「セルアップオーラル」の販売を開始した。同製品は、S-1-プロペニルシステイン(S1PC:天然由来の希少なアミノ酸)を含み、犬の口腔環境を維持・改善し、免疫機能の維持や全身の健康に役立つ。

「セルアップオーラル」は動物病院を介しての販売となるが、今秋には、販売専用サイトが開設される予定。

§小型犬用

  • 包装:60粒(10粒×6シート)
  • 給与量:体重により1~3粒/日
  • 与え方:そのまま与えるか、食事に混ぜる
  • 注意:生後1年未満には与えない
  • 価格:3,960円(消費税含む)

§中・大型犬用

  • 包装:72粒(12粒×6シート)
  • 給与量:体重により1~3粒/日
  • 与え方:そのまま与えるか、食事に混ぜる
  • 注意:生後1年未満には与えない
  • 価格:4,950円(消費税含む)