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■「オープンイノベーション研究・実用化推進事業」新規採択課題が発表される

2023-07-21 14:39 | 前の記事 | 次の記事

オープンイノベーション研究・実用化推進事業」について令和5年度に採択された24課題が、2023年7月18日、発表された。「オープンイノベーション研究・実用化推進事業」は、生物系特定産業技術研究支援センター(BRAIN)が実施する提案公募型の研究事業。産学官が連携して取り組む、将来の農林水産・食品分野での社会実装を目的とした革新的な研究シーズを創出する基礎研究や、基礎研究等の成果を社会実装するための実用化段階の研究開発を支援している。

採択された課題は以下の通り。

1.基礎研究ステージ

  • (1)チャレンジタイプ
    • 蚕糸昆虫資源を活用した医薬・食品開発プラットフォームの創成-帝京大学
    • バクテリオファージを有効成分とする植物細菌病害防除用バイオ農薬の開発-株式会社カネカ
    • 国産マッシュルームの生産拡大に資する革新的3D印刷による立体培地技術および自動収穫・スマート栽培法の開発-山形大学
    • 圃場での非破壊根系モニタリングシステムの構築によるスマート施肥技術の開発-宇都宮大学
  • (2)研究シーズ創出タイプ
    • アブラナ科野菜における収量性と病害抵抗性を兼ね備えた品種開発育種モデルの構築-神戸大学
    • サボテン等多肉植物の活用に向けた潜在能力の発掘と解明-中部大学
  • (3)基礎重要政策タイプ
    • シルクへのクリックケミストリーの適用による抗菌・抗ウイルス医療素材の開発-農研機構
    • こめ油と機能性成分を豊富に含み製油時の歩留まりが高いこめ油増産用イネの育種基盤構築-東北大学
    • 低アレルゲン特性を有する革新的多収性ソバ育種母集団の育成と育種基盤強化-農研機構
    • 農業の生産性と持続性の向上を支援する簡便・低コストな画期的スマート土壌診断システムの基盤技術の開発-北海道大学
    • 微生物が作り出す抗ウイルス性天然化合物を活かした口蹄疫およびアフリカ豚熱に対する新しい予防薬の開発-農研機構

2.開発研究ステージ

  • (1)実用化タイプ
    • 野菜種子の複数病原体の迅速・簡便な一括検査法の実用化-東洋製罐グループホールディングス株式会社
    • こめ油成分をまるごと活用した自己乳化技術による加工米飯の価値向上-キユーピー株式会社
  • (2)現場課題解決タイプ
    • 黒毛和種牛肉の特長である「甘い香り」の育種改良手法の確立-山形県農業総合研究センター
    • スマートポリネーター監視システムで活動把握!適材適所なポリネーター投入によるイチゴ高収益生産の実現-徳島県立農林水産総合技術支援センター
  • (3)開発重要政策タイプ
    • 放牧基盤型飼養のためのIoTと宇宙技術による戦略的スマート畜産技術の開発-北海道大学
    • アスパラガス茎枯病抵抗性スーパー品種で創る新たな持続的生産体系-農研機構
    • 国産タマネギの安定供給に向けた持続可能なタマネギ腐敗性病害防除技術の構築-農研機構
    • 疎播疎植・ペースト2段施肥による「みどりの稲作」プロジェクト-農研機構
    • 高品質養殖魚の育種・完全養殖サイクルの構築と出荷社会実装-愛媛大学
    • 害虫防除および安定栽培のための振動農業技術の開発と実用化-九州大学
    • 地下ダム機能評価技術と渇水予測技術を組み込んだ農業用地下水管理支援システムの開発-農研機構
    • ゲノム育種基盤を活用したメロンの高速・多品種開発-農研機構
    • 天然アシルスペルミジンを基盤とする新規病害抵抗性誘導剤の開発 東京大学新規病害抵抗性誘導剤の開発-東京大学