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■犬の脳腫瘍治療に新たな一手を!長谷川大輔先生クラウドファンディングに挑戦

2023-04-10 16:17 | 前の記事 | 次の記事

「犬と飼い主の負担を減らすために。犬の脳腫瘍治療に新たな一手を!」

寄附の方法

日本獣医生命科学大学 長谷川大輔先生らの研究グループがプロジェクト「犬と飼い主の負担を減らすために。犬の脳腫瘍治療に新たな一手を!」への寄附募集をクラウドファンデングで開始した。

研究グループでは、抗がん剤のカルムスチン(BCNU)脳内留置剤を用いた研究を計画している。手術で脳腫瘍を切除し、その切除腔にBCNU脳内留置剤を置いて閉頭するというもの。うまく行けばCCNUやACNUなどの全身的な副作用なく、放射線治療をしなくて良い、あるいは放射線治療までの期間を延長できると期待する研究。ただしBCNU脳内留置剤の犬での有効性や安全性は全く知られておらず、かつ薬剤が非常に高価である。

この薬剤が有効なものかどうかを確認するには、実際の脳腫瘍に罹患した患者犬での評価でしか行えない。有効性や安全性が担保されていない薬剤の費用を飼い主に負担させることはできないと判断。

また、この研究グループは脳腫瘍の手術が実施できる多施設で構成されている。科学研究補助金などの公的資金は、研究者登録および研究施設の登録が必要であり、この研究グループでの申請はできない。

そこで、薬剤の購入資金として、クラウドファンディングへの挑戦となった。

  • 目標金額:1,800,000円。
  • 募集期間:2023年4月10日(月)9:00〜2023年5月31日23:00

同プロジェクトへの寄付は寄附金控除対象となる。またインターネット上での手続きが難しい方には日本獣医生命科学大学が代理支援を実施する。

  • 問合せ:日本獣医生命科学大学 事務局事務部庶務課
  • E-mail shomu(アットマーク)nvlu.ac.jp
  • Tel 0422-31-4151

§研究グループのメンバー

  • 長谷川大輔先生(日本獣医生命科学大学)
  • 王寺 隆先生(ネオベッツVRセンター)
  • 神志那弘明先生(KyotoAR動物高度医療センター)
  • 中野有希子先生(岐阜大学動物病院)
  • 中本裕也先生(Neuro Vets動物神経科クリニック)
  • 柄本浩一先生(えのもと動物病院)
  • 松永 悟先生(日本動物高度医療センター)
  • 田村慎司先生(たむら動物病院)
  • 伊藤大介先生(日本大学)
  • 北川勝人先生(日本大学)
  • 井尻篤木先生(日本動物脳神経脊椎センター/アツキ動物医療センター)
  • 原 康先生(日本獣医生命科学大学)