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■牛舎でNEFAの測定が可能に!動物用臨床化学分析装置「BoviLab血液分析装置BA-100A」 株式会社アイビー

2023-03-14 14:55 | 前の記事 | 次の記事

「BoviLab血液分析装置」

BoviLabスライドシリーズ

株式会社アイビーは、動物用臨床化学分析装置「BoviLab血液分析装置BA-100A」および専用試薬の「BoviLabスライドシリーズ」を2022年10月に発売した。また2023年2月に「BoviLabスライドシリーズ2」(産前産後用スライド、繁殖用スライド)の販売許可承認を取得した。

「BoviLab血液分析装置BA-100A」は牛専用に開発されたポータブルな血液生化学分析システム。今まで農場(On-Farm)で測定できなかった血液生化学検査が可能となった。

参照記事

§臨床化学分析装置「BoviLab血液分析装置」

検体(全血、血清または血漿)を滴下したBoviLabスライドを同装置に挿入すると、内部で加圧されることにより検体が反応部に移送され、反応部に塗布された試薬を溶解して反応が進行する。その状態をカメラで撮影した画像を解析することで、各成分濃度を測定する。全血検体の場合は、加圧により分離膜を通過する際に血漿に分離されるため、全血検体をそのまま測定できる。

専用の試薬スライドを用いて検体と反応させ、呈色の変化を吸光度測定することで全血、血漿、または血清中の目的成分濃度を定量的に分析。専用試薬スライドには最大で6項目まで含有でき、検査目的に応じた項目を組合せることが可能。

  • 測定対象動物:牛
  • 測定法:吸光度測定
  • 同時処理数:試薬スライド1枚(1枚に最大6項目含有)
  • 検体処理能力:10検体/時間
  • 解析法:反応終点解析法および反応速度解析法
  • 測定対象:全血、血清、血漿
  • 測定範囲:吸光度0~2.0
  • 反応時間:1分~6分間(測定項目によって異なる)
  • 温調:37±0.1℃
  • 測定温度範囲:5~32℃
  • 測定結果:タッチパネルLCDに表示(内部メモリーに1000検体分を保存)
  • 測定方法(動画1:51):
  • https://www.youtube.com/watch?v=hAa5cMcENw4
  • 希望納入価格:500,000円(1台消費税別)
  • 寸法:W 150 mm×D 169 mm×H 169 mm
  • 重量:約2.2kg
  • 製造販売元:NSマテリアルズ株式会社
  • 販売元:株式会社アイビー

§BoviLabスライドシリーズ

試薬カートリッジにガラス濾紙とエッチング膜を組合せた「全血/血漿分離機構」が内蔵され、150µLの全血検体を滴下すると、測定時に自動的に分離された血漿が各反応セルに移送され、試薬成分と反応し、比色定量法により最大6項目が約7分で同時測定できる。以下の3種のスライドがある。

  • BoviLab起立不能用スライド
  • 測定項目はAST、Ca、GLU、CK、BUN、IP
  • BoviLab肥育用スライド
  • 測定項目はAST、GGT、CREA、TC、BUN
  • BoviLab子牛用スライド
  • 測定項目はGGT、GLU、CREA、TP、BUN
  • 製品分類:動物用体外診断用医薬品
  • 包装:15枚
  • 希望納入価格:30,000円(消費税別、15回分)
  • 貯蔵方法:2~8℃
  • 有効期間:製造後12か月間
  • 製造販売元:株式会社アイビー