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農林水産省と環境省は、2022年11月15日、農作物への被害が大きいシカとイノシシについて、「鳥獣被害防止に向けた集中捕獲キャンペーン」を全国的に実施し、捕獲の強化を図ると発表した。
2013年に両省は「抜本的な鳥獣捕獲強化対策」において、シカとイノシシの個体数を2023年までに半減させる目標を策定した。これを踏まえ、両省は、2020年度と2021年度の狩猟期(主に11月~翌3月)を中心として全国的にシカとイノシシの捕獲強化を行う「集中捕獲キャンペーン」を実施した。その結果、2020年度には全国で135万頭(過去最高)、2021年度には125万頭を捕獲した。
シカとイノシシの個体数は共に減少傾向にあるが、シカについては減少のペースが鈍く、さらなる捕獲強化が必要な状況にあるとして、今年度も「集中捕獲キャンペーン」を実施する。
捕獲頭数目標は143万頭で、農林水産省は目標頭数の達成に向け捕獲活動経費を支援し、環境省と共に啓発活動を行う。