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■ロイヤルカナン ジャポン主催「ベテリナリーシンポジウム2022 Autumn」に約2,100名の獣医療関係者が参加

2022-11-09 15:53 | 前の記事 | 次の記事

リアル会場(The Okura Tokyo)の様子

ロイヤルカナン ジャポン合同会社は、2022年11月2日、「ベテリナリーシンポジウム2022 Autumn」の報告を発表した。「ベテリナリーシンポジウム2022 Autumn」は、獣医療関係者を対象としたシンポジウムで、10月9日(日)、The Okura Tokyo(東京都港区)の会場と特設サイトでのオンライン配信にて同時開催した。

ベテリナリーシンポジウムは、ロイヤルカナン ジャポンが獣医療業界の発展支援を目的に、全国の獣医療関係者を対象として定期的に開催している。第24回目の開催となった今回のシンポジウムでは、2年半ぶりにリアルでの開催が実現された。人数制限が設けられたが、会場となったThe Okura Tokyoには147名の獣医療関係者が集まった。今回のテーマは「よく診る腎泌尿器疾患と向き合う~専門家が語る尿路の問題~」で3先生が講演した。

最初に登壇した佐藤雅彦先生(どうぶつの総合病院 内科主任)は「犬猫の尿石症の管理」をテーマに、普段の診察でよく遭遇する病気である尿石症のうち、シュウ酸カルシウム結石とストルバイト結石の見分け方や治療について講演し、予防に重要なのは食事管理に加え、治療目標を意識しモニターをしっかり行うことだと解説した。次に石田卓夫先生(赤坂動物病院医療ディレクター)が「急性腎障害(AKI)から慢性腎臓病(CKD)へ」をテーマに、猫のAKIとCKDの関連性について講演し、疫学や病理組織学的データなど最新の研究結果を基に、AKIからCKDの疾患への移行ならびに末期腎不全発症の両方に、腎臓の虚血や低酸素症が強く関連している可能性について解説した。最後に登壇した佐藤佳苗先生(松原動物病院 内科主任)は、「慢性腎臓病のより“良い”管理」をテーマに講演し、CKDと一口に言っても病態は多面的であるため治療に打てる手が多いことを挙げ、薬やフードの使い所など主治医が総合的により良い管理を実践するためのポイントを解説した。

講演後に行われた質疑応答では、時間いっぱいまで会場およびオンラインから質問が挙がった。講演内容は10月31日までオンラインにてアーカイブ配信され、会場参加者と合わせ会期中に延べ約2,100名が聴講した。