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■「殺処分ゼロの一歩先へ『次世代の担い手』を育てる、人と動物の共生プロジェクト」寄附募集 人と動物の共生センター

2022-11-09 15:00 | 前の記事 | 次の記事

動物行動学専門の獣医師によるオンラインセミナー

NPO法人 人と動物の共生センター」は、2022年11月1日より「ふるさと納税(ふるさとチョイス)」を活用したクラウドファンディング「殺処分ゼロの一歩先へ『次世代の担い手』を育てる、人と動物の共生プロジェクト」を開始した。同法人は、殺処分問題をはじめとした人と動物の共生にまつわる課題解決を目指した活動を続けており、全国各地で活動する次世代の実践者育成プロジェクトをスタートさせた。その資金調達のため寄附を募集している。

同団体が目指しているのは、殺処分ゼロだけでなく、その一歩先の、保護すべき犬猫が生み出されない社会。より上流の蛇口、蛇口の“元栓”を閉める活動に力を入れている。たとえば、飼い主の無知から捨てられる犬をなくすために、しつけ教室「ONELife」での適正飼育の普及や、犬・猫の問題行動を専門に扱う「ぎふ動物行動クリニック」での相談・治療を実施。その他に「ペット防災」に対する取り組みにも力を入れている。

同団体は、これまでの活動で得られた専門知識を社会に還元するため、オンライン市民大学「人と動物の共生大学」を設立し、獣医師や大学で教鞭を執る講師陣による数々のオンラインセミナーやワークショップを実施してきた。その内容は、動物行動学、動物福祉学、適正飼育、ペット防災など多岐にわたり、月に4~8回のペースで連続開催されている。2022年11月現在、登録者数は2,700人を超えている。そこは、人と動物の共生に興味・関心をもち、「何かしたい」と考える人たちが、誰もが分け隔てなく、無料で学べる場となっている。運営は、「動物のために何かしたい」と考える方々の寄付等によって成り立っている。

また、知識や情報を提供するだけのセミナーでは、実際に地域で活動する実践者を増やすことには直結しない。そこで、「何かはじめたい」と思う人たちが双方向でつながり合い、学び合える場を創出する場として同センターは「動物系ファシリテーター養成講座」をスタートさせている。人をつなぎ、互いの話を聞き、協力できる関係をつくることで、円滑な動物系NPO活動を可能にしていく。さらに2024年12月には、岐阜市にて「人と動物の共生サミット」の開催も企画している。