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■9月にハヤブサから検出された高病原性鳥インフルエンザウイルスの特徴

2022-11-02 14:56 | 前の記事 | 次の記事

神奈川県伊勢原市のハヤブサから分離した高病原性鳥インフルエンザウイルスの遺伝子解析に基づく2021/2022シーズン国内分離ウイルスとの比較。神奈川株の8遺伝子分節の系統樹解析を行った結果、2021/2022シーズンに発生を引き起こした20Eグループの高病原性鳥インフルエンザウイルスと近縁である事が判明。

農研機構は、2022年11月1日、9月にハヤブサから検出された高病原性鳥インフルエンザウイルスの解析結果を発表した(参照:プレスリリース)。9月25日に神奈川県伊勢原市で高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)に罹患し死亡したハヤブサ(今シーズンの野鳥のHPAIの1例目)から検出されたウイルス。

ハヤブサから分離された高病原性鳥インフルエンザウイルスは全ゲノム解析が行われ、その結果、このウイルスは2021/2022シーズン(2021年秋~2022年春)に日本で流行したH5N1亜型高病原性鳥インフルエンザウイルスと近縁であることが明らかになった。H5亜型HPAIが初めて日本国内で報告された2004年以降、シーズンの最も早い時期での国内の野鳥から高病原性鳥インフルエンザウイルスの検出であり、10月下旬には家禽でも発生し、より一層警戒が必要。