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■野外の生物集団の遺伝子頻度を効率よく推定する統計モデルの開発

2022-10-20 13:36 | 前の記事 | 次の記事

農研機構と宇都宮大学、京都大学の研究グループは、2022年10月11日、野外の生物集団の遺伝子頻度を効率よく推定する統計モデルを開発したことを発表した。複数の生物個体から一括で抽出されたDNAサンプルに含まれる各個体由来のDNA量のばらつきを確率として表現することで、野外の生物集団における対立遺伝子の頻度を推定する。

定量PCRや量的DNAシーケンシング等の遺伝子診断技術に適用することで、個体別診断よりも少ない検査回数で、薬剤抵抗性害虫や外来種の蔓延状況を高精度に把握できるとのこと。

また、研究グループは、同統計モデルを定量PCR解析に適用して、対立遺伝子の比率とその信頼区間を簡便に求められるようにするべく、フリーの統計解析環境であるRのためのパッケージ“freqpcr”を開発しており「公式サイト(https://cran.r-project.org/package=freqpcr)」で配布している。