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■第34回日本動物児童文学賞入賞作品発表

2022-10-06 09:41 | 前の記事 | 次の記事

公益社団法人日本獣医師会は、2022年9月28日、第34回日本動物児童文学賞入賞作品を発表した。受賞作品、受賞者および大賞の受賞理由は以下の通り。

【日本動物児童文学大賞】

  • 「モモとタロウ」寺田喜平(岡山県)
  •  家業である牛飼いを通して、畜産動物と向き合う家族の心の動きとそれを通して成長する兄妹の姿が描かれた作品。「牛飼い」という、いずれは食用となる命と真剣に向き合う姿が読者の心をつかみ、牛飼いについて、観念ではなく実体験に基づいていると思われるリアリティのある作品である。牛の飼育や子牛の誕生を通して命の大切さや動物の命をいただいて生きる人間について考えさせられ、畜産農家の大変さや食のありがたさを知るきっかけになり得る作品である。はじめのうちは牛飼いの仕事を嫌っていた兄妹が、牛飼いとして様々な出来事を通して、兄は祖父や父と同じ牛飼いに、妹は動物の命を大切にする獣医師になろうと決意に至る過程が自然に描かれ、人と動物の関係を子どもたちにもしっかり伝える作品である。

【日本動物児童文学優秀賞】

  • 「堤防の道の散歩」竹内佐永子(愛知県)
  • 「岬の野生馬」小俣麦穂(長野県)

【日本動物児童文学奨励賞】

  • 「タレンとヨーサン二匹の猫のものがたり」尾崎順子(兵庫県)
  • 「香菜子の決心」井上理博(神奈川県)
  • 「手のひらの命」伊東葎花(茨城県)
  • 「おかえりナイア」堀部明美(奈良県)
  • 「金魚のあかちゃん」まきうちれいみ(東京都)