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■米国専門医となった徳永 暁先生と福島建次郎先生が帰国報告

2022-10-03 13:53 | 前の記事 | 次の記事

難関を突破し帰国報告を行う徳永 暁先生(左)と福島建次郎先生(右)。

一般社団法人日本獣医学専門医奨学基金(JFVSS、代表 小林哲也先生)は、コロラド州立大学(CSU)への留学を終え、米国獣医専門医に合格して帰国した徳永 暁先生と福島建次郎先生の帰国報告会と祝賀会を、2022年9月30日、東京大学内で行った。

JFVSSはCSUとの間で、専門医を目指す獣医師を毎年1名CSUに派遣するプログラムをつくり、国内での賛助体制を整え事業を行ってきた。世界中の獣医師が専門医になるためのコースであるレジデントを目指す中、マスターコースを修了すればレジデントの席が用意されている同事業は格別の体制を整えているといえる。このことについて報告会の冒頭の挨拶を行った広報担当理事の石田卓夫先生は、「JFVSSを創設した先生方とCSUの先生方との個人的なつながりの積み重ねがあり、互いに信頼しあっていることによる」と述べた。

徳永先生は2期生として、福島先生は3期生としてチャレンジし、両先生とも毒性学と臨床科学のマスターコースを修了し、レジデントへと進み、徳永先生は2022年2月に、福島先生は7月に試験に合格。それぞれ米国獣医外科専門医(小動物)、米国獣医内科専門医(小動物)となった。

JFVSSのプログラムは、専門医となった先生方が日本の獣医臨床界の発展に寄与していくことが目的。徳永先生はCSUでファカルティとして勤務した後、7月に帰国して神奈川県のJASMINEどうぶつ総合医療センターに勤務、福島先生は8月に帰国して埼玉県のどうぶつの総合病院に勤務し、両先生とも2次診療に従事している。今後の臨床、教育へのさらなる活躍が期待される。

どうぶつの総合病院に勤務する1期生の佐藤雅彦先生とあわせてJFVSSのプログラムで3名の専門医が誕生し、現在は4期生の東 一志先生がCSUで研鑽を重ねている。CSUとの間では合計で5席が用意されていたが、円安や米国の物価高騰で、東先生への支援を持って、同プログラムは休止される。多くの企業や動物病院、先生方が趣旨に賛同し、スポンサー、サポータとなっている。