JVMNEWSロゴ

HOME >> JVM NEWS 一覧 >> 個別記事

■日本野生動物医学会大会が対面で開催される

2022-09-28 17:56 | 前の記事 | 次の記事

口頭発表最優秀賞受賞の清水敬太さん(右)とプレゼンターの田島木綿子 大会長

ポスター発表最優秀賞受賞の田中千聖さん(右)とプレゼンターの大沼 学 会長

日本野生動物医学会(大沼 学 会長)の第28回大会が、2022年9月22日〜24日の3日間にわたり、つくば国際会議場で行われた。第25回大会以来の対面での現地開催で、大勢の参加者が集った。大会長は独立行政法人 国立科学博物館の田島木綿子先生が務めた。

口頭36題、ポスター47題の一般発表のほか、4つの自由集会「国際学会・アジア保全医学会に繰り出してみよう!」「小動物医療における麻酔・疼痛管理“最前線”」「奄美大島の“これまで”と“これから”」「研究する動物園14」が行われた。

口頭発表とポスター発表は審査され、以下の最優秀賞、優秀賞が選ばれ、表彰された。受賞者と受賞テーマは以下の通り(敬称略)。

§口頭発表

  • 最優秀賞:清水敬太(北里大学獣医学部毒性学研究室)ほか
  • 「2022年に捕獲した小笠原諸島父島の外来クマネズミにおける殺鼠剤ダイファシノンの薬物動態・薬力学(PK/PD)解析による感受性評価」
  • 優秀賞:渡邉可菜実(北海道大学獣医学研究院毒性学研究室)ほか
  • 「ゾウにおけるシトクロームP450(CYP)ファミリーの系統解析」

§ポスター発表

  • 最優秀賞:田中千聖(京都大学大学院野生動物研究センター)
  • 「糞中ストレスホルモン分析と行動解析によるツシマヤマネコのストレス評価」
  • 優秀賞:古荘寿奈(日本獣医生命科学大学保全生物学研究分野)ほか
  • 「体毛のホルモン分析から紐解く:都市環境がクリハラリスの繁殖に与える潜在的な影響の解明」
  • 優秀賞:渡邊有希子(猛禽類医学研究所)ほか
  • 「上嘴欠損のオジロワシにおける脱着式義嘴製作の一症例」

大会は24日お昼前の表彰式で終了したが、午後は公開市民講座として国立科学博物館の3名の先生方の講演が行われた。