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■鳥インフルエンザの発生動向 2022年5月

2022-06-03 16:35 | 前の記事 | 次の記事

2022年5月1日~5月31日までの鳥インフルエンザに関わる動向をまとめた。家禽2事例(24~25例目、野鳥10事例(97~106例目)が発生した。

6月3日9時時点で、5月17日以降、家禽、野鳥とも両省からの発生の報告はない。

農林水産省サイト:https://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/r3_hpai_kokunai.html

環境省サイト:https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/index.html

  • 5月1日:秋田県大仙市の発生農場(家禽22例目)の半径3~10km以内の区域に設定している搬出制限を0時に解除。
  • 5月1日(野鳥97例目):
  • 北海道様似町で4月20日に回収され、簡易検査で陽性であった死亡個体(クマタカ1羽)の遺伝子検査でH5N1亜型が検出されたと環境省が発表。北海道大学が検査を実施。
  • 5月1日(野鳥98例目):
  • 北海道紋別市で4月22日に回収され、簡易検査で陽性であった死亡個体(ハシブトガラス1羽)の遺伝子検査でH5N1亜型が検出されたと環境省が発表。北海道大学が検査を実施。
  • 5月4日:青森県横浜町の発生農場(家禽18・19例目)の半径3~10km以内の区域に設定している搬出制限を17時に解除。
  • 5月5日:環境省は家禽16例目、野鳥24、26、27、30、32、33、36~39、41~46、48、49、53、56、63、66、70例目(岩手県久慈市)の発生で設定した野鳥監視重点区域を0時に解除。
  • 5月6日(野鳥99例目):
  • 北海道えりも町で4月26日に回収され、5月2日の遺伝子検査で陽性であった衰弱個体(オジロワシ1羽)のさらなる遺伝子検査でH5亜型が検出されたと環境省が発表。国立環境研究所が検査を実施。
  • 5月6日:北海道釧路市で4月29日に回収された衰弱個体(トビ1羽。その後死亡)の遺伝子検査結果が陽性であったと環境省が発表。回収地点の周辺10km圏内を野鳥監視重点区域に指定。
  • 5月8日:北海道釧路市の発生農場(家禽23例目)の半径3~10km以内の区域に設定している搬出制限を0時に解除。
  • 5月9日(野鳥100例目):
  • 北海道札幌市で4月28日に回収され、簡易検査で陽性であった死亡個体(ハシブトガラス2羽)の遺伝子検査でH5亜型が検出されたと環境省が発表。鳥取大学が検査を実施。
  • 5月9日(野鳥101例目):
  • 北海道羅臼町で4月28日に回収され、簡易検査で陽性であった死亡個体(オジロワシ1羽)の遺伝子検査でH5亜型が検出されたと環境省が発表。北海道大学が検査を実施。
  • 5月9日:4月26日~28日に北海道が実施した野鳥監視重点区域(家禽23例目、野鳥93,95,96~98例目で設定)内での「調査結果」を環境省が発表。野鳥の大量死等の異常は確認されなかった。
  • 5月9日:北海道根室市で5月6日に回収された死亡個体(オジロワシ1羽)の簡易検査結果が陽性であったと環境省が発表。回収地点の周辺10km圏内を野鳥監視重点区域に指定。
  • 5月9日:北海道網走市の発生農場(家禽21例目)の半径3~10km以内の区域に設定している搬出制限を18時に解除。
  • 5月10日(野鳥102例目):
  • 北海道釧路市で4月29日に回収され、遺伝子検査で陽性であった衰弱個体(トビ1羽。その後死亡)の、さらなる遺伝子検査でH5亜型が検出されたと環境省が発表。国立環境研究所が検査を実施。
  • 5月11日:青森県横浜町の発生農場(家禽18・19例目)の半径3km以内の区域に設定している移動制限を0時に解除。
  • 5月11日:環境省は野鳥79例目(北海道むかわ町)の発生で設定した野鳥監視重点区域を0時に解除。
  • 5月11日:5月7日に北海道が実施した野鳥監視重点区域(野鳥99例目で設定)内での「調査結果」を環境省が発表。野鳥の大量死等の異常は確認されなかった。
  • 5月11日(野鳥103例目):
  • 北海道大空町で4月18日に回収され、簡易検査で陽性であった死亡個体(オジロワシ1羽)の、遺伝子検査でH5N1亜型が検出されたと環境省が発表。動物衛生研究部門が検査を実施。
  • 5月12日:秋田県大仙市の発生農場(家禽22例目)の半径3km以内の区域に設定している移動制限を0時に解除。
  • 5月12日:北海道網走市の発生農場(家禽21例目)の半径3km以内の区域に設定している移動制限を0時に解除。
  • 5月12日(家禽24例目):
  • 岩手県一関市の家禽飼養施設(10羽のエミューを飼養)で、疑似患畜が確認されたと農林水産省が発表。5月11日に死亡がみられるとの通報を受け、岩手県が農場に立入検査を実施。簡易検査で陽性。5月12日の遺伝子検査で疑似患畜と確定。
  • 5月12日:家禽24例目の発生により、環境省は岩手県一関市の発生農場の周辺半径10km圏内を野鳥監視重点区域に指定。
  • 5月13日:家禽24例目(岩手県一関市)のウイルスの遺伝子解析の結果、H5N1亜型であることが確認された。動物衛生研究部門が検査を実施。
  • 5月13日(野鳥104例目):
  • 北海道北見市で5月6日に回収され、遺伝子検査で陽性であった衰弱個体(オジロワシ1羽、その後死亡)の、さらなる遺伝子検査でH5亜型が検出されたと環境省が発表。国立環境研究所が検査を実施。
  • 5月13日(野鳥105例目):
  • 北海道羅臼町で4月25日に回収され、簡易検査で陽性であった死亡個体(ハシブトガラス21羽、そのうち2羽を検査)の、遺伝子検査でH5N1亜型が検出されたと環境省が発表。動物衛生研究部門が検査を実施。
  • 5月13日:5月10日に北海道が実施した野鳥監視重点区域(野鳥100,102,103例目で設定)内での「調査結果」を環境省が発表。野鳥の大量死等の異常は確認されなかった。
  • 5月14日:北海道白老町の発生農場(家禽20例目)の半径3~10km以内の区域に設定している搬出制限を0時に解除。
  • 5月14日:環境省は野鳥96例目(北海道礼文町)の発生で設定した野鳥監視重点区域を0時に解除。
  • 5月14日(家禽25例目):
  • 北海道網走市の採卵鶏農場(約760羽を飼養)で、疑似患畜が確認されたと農林水産省が発表。5月13日に死亡羽数が増加しているとの通報を受け、北海道が農場に立入検査を実施。簡易検査で陽性。5月14日の遺伝子検査で疑似患畜と確定。
  • 家禽25例目の現地疫学調査結果
  • 5月14日:家禽25例目の発生により、環境省は北海道網走市の発生農場の周辺半径10km圏内を野鳥監視重点区域に指定。
  • 5月16日:環境省は「野鳥の高病原性鳥インフルエンザウイルス保有状況調査(定期糞便採取調査)4月分の結果」を発表。兵庫県淡路市で100個の糞便を採取。高病原性鳥インフルエンザウイルスは確認されなかった。
  • 5月16日(野鳥106例目):
  • 北海道根室市で5月6日に回収され、簡易検査で陽性であった死亡個体(オジロワシ1羽)の、遺伝子検査でH5亜型が検出されたと環境省が発表。北海道大学が検査を実施。
  • 5月16日:5月13日に北海道が実施した野鳥監視重点区域(野鳥101、105例目で設定)内での「調査結果」を環境省が発表。野鳥の大量死等の異常は確認されなかった。
  • 5月17日:環境省は野鳥92例目(北海道中標津町)の発生で設定した野鳥監視重点区域を0時に解除。
  • 5月17日:5月12日~15日に岩手県が、5月12日~16日に宮城県が、5月16日に環境省が実施した野鳥監視重点区域(家禽24例目で設定)内での「調査結果」を環境省が発表。野鳥の大量死等の異常は確認されなかった。
  • 5月18日:環境省は家禽18、19例目(青森県横浜町)の発生で設定した野鳥監視重点区域を0時に解除。
  • 5月18日:奈良県奈良市で5月17日に回収された死亡個体(ハシブトガラス2羽)の簡易検査で1羽が陽性であったと環境省が発表。回収地点の周辺10km圏内を野鳥監視重点区域に指定。
  • 5月19日:北海道釧路市の発生農場(家禽23例目)の半径3km以内の区域に設定している移動制限を0時に解除。
  • 5月19日:北海道白老町の発生農場(家禽20例目)の半径3km以内の区域に設定している移動制限を0時に解除。
  • 5月19日:環境省は家禽22例目、野鳥94例目(秋田県大仙市)の発生で設定した野鳥監視重点区域を0時に解除。
  • 5月19日:環境省は野鳥97例目(北海道様似町)の発生で設定した野鳥監視重点区域を0時に解除。
  • 5月19日:北海道浜頓別町で4月27日に回収され簡易検査で陽性であった死亡個体(オジロワシ1羽)のさらなる検査で、ウイルスは分離されなかった環境省が発表。鳥取大学が検査を実施。
  • 5月19日:5月14日~16日に北海道が実施した野鳥監視重点区域(野鳥104例目、家禽国内25例目で設定)内での「調査結果」を環境省が発表。野鳥の大量死等の異常は確認されなかった。
  • 5月20日:奈良県奈良市で5月17日に回収され簡易検査で陽性であった死亡個体(ハシブトガラス2羽)は、陰性であったと環境省が発表。鳥取大学が検査を実施。
  • 5月20日:環境省は野鳥93例目(北海道浜頓別町)等の発生で設定した野鳥監視重点区域を0時に解除。
  • 5月21日:環境省は野鳥76、98例目(北海道興部町、紋別市)の発生で設定した野鳥監視重点区域を0時に解除。
  • 5月23日:5月17日~19日に北海道が実施した野鳥監視重点区域(野鳥106例目で設定)内での「調査結果」を環境省が発表。野鳥の大量死等の異常は確認されなかった。
  • 5月23日:北海道北見市で4月30日に回収され遺伝子検査で陽性であった衰弱個体(オジロワシ1羽)のさらなる検査で、ウイルスは分離されなかった環境省が発表。鳥取大学が検査を実施。
  • 5月24日:環境省は野鳥23例目の発生を始めとする計12事例(北海道斜里町、羅臼町)で設定した野鳥監視重点区域を0時に解除。
  • 5月25日:環境省は野鳥73、99例目(北海道えりも町)の発生で設定した野鳥監視重点区域を0時に解除。
  • 5月26日:環境省は家禽国内20,23例目(北海道白老町、釧路市)の発生で設定した野鳥監視重点区域を0時に解除。
  • 5月28日:岩手県一関市の発生農場(家禽24例目)の半径3~10km以内の区域に設定している搬出制限を16時に解除。
  • 5月30日:北海道網走市の発生農場(家禽25例目)の半径3~10km以内の区域に設定している搬出制限を20時に解除。