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■介助犬「ホビット」が引退

2022-05-31 13:26 | 前の記事 | 次の記事

田畑つかささんとホビット

社会福祉法人日本介助犬協会の貸与している介助犬「ホビット」が、2022年5月28日に引退した。

ホビットの使用者である田畑つかささんは北海道函館市在住。脳性まひで手足が不自由な田畑さんは2013年にホビットとの合同訓練を実施、2014年に指定法人より認定を受け、介助犬ペアとしての生活が始まった。

ホビットと生活をするまでは引きこもりがちだったという田畑さん。ホビットがいつもそばにいる安心感により自信がつき、一人で外出ができるようになり、念願だった就職も叶った。共に飛行機に乗ったり、ホテルに宿泊するなどいつも一緒にいた。

日本介助犬協会では介助犬は体力面などを考慮し11歳の誕生日を目安に引退としている。引退後はボランティアのお宅もしくは、そのまま介助犬使用者がペットとして飼い、余生を過ごすこととなり、ホビットの場合は田畑さんとご家族がペットとして飼育する。

2021年10月現在で、全国に57頭の介助犬がおり、田畑さんが暮らす北海道にはホビット1頭のみであった。