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環境省は平成28年度に作成した「特定鳥獣保護・管理計画作成のためのガイドライン」(クマ類編、平成28年度)を改訂し、「特定鳥獣保護・管理計画作成のためのガイドライン」(クマ類編、令和3年度)として取りまとめ、2022年3月31日に公表した。
§主な改定事項
- 特定計画の評価に関する事項
- クマ類の生息動向や生息環境、人身および農林水産業への被害状況等について、最新のデータを収集して現状を評価することが重要であるため、収集する情報の考え方を示した。
- クマ類の保護・管理の目標の設定と評価に関して、目的・計画目標・施策の階層の考え方を示し、計画の評価を行うための指標とモニタリング手法の例を示した。
- 個体群管理(捕獲許可)に関する事項
- ガイドラインでは4区分のゾーニングによる管理を定めており、分布域が防除地域・排除地域周辺まで拡大した地域では、捕獲により出没の抑制を図ることも必要。そのため、周辺地域における捕獲の考え方を明示した。
- 錯誤捕獲の問題、錯誤捕獲の発生状況を把握する必要性、錯誤捕獲の発生を防止する方法の検討、錯誤捕獲が発生した場合の対応に関する考え方を示した。
- 市街地出没に関する事項
- クマ類の市街地出没に関して、出没の防止、出没に向けた事前準備、出没対応および人身被害が発生した場合の対応に関する考え方を示した。
- 個体群のモニタリングに関する事項
- 個体数推定を行う際の調査設計、推定方法と解析方法、生息動向の把握に関する考え方を示した。