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■鳥インフルエンザの発生動向 2022年3月

2022-04-01 16:08 | 前の記事 | 次の記事

2022年3月1日~3月31日までの鳥インフルエンザに関わる動向をまとめた。家禽1事例(17例目)、野鳥24事例(40~63例目)が発生した。

  • 3月1日:岩手県久慈市の発生農場(家禽16例目)の清浄性を確認し、半径3~10km以内の区域に設定している搬出制限を16時に解除。
  • 3月1日:2月23日~25日に北海道が実施した野鳥監視重点区域(野鳥25例目で設定)内での「調査結果」を環境省が発表。野鳥の大量死等の異常は確認されなかった。
  • 3月1日:2月22日~24日に北海道が実施した野鳥監視重点区域(野鳥31例目で設定)内での「調査結果」を環境省が発表。野鳥の大量死等の異常は確認されなかった。
  • 3月1日(野鳥40例目):北海道根標津町で2月19日に回収され、簡易検査で陽性であった死亡個体(ハシブトガラス4羽)の遺伝子検査(2月28日)でH5N1亜型が検出されたと環境省が発表。農研機構が検査を実施。
  • 3月2日:北海道礼文郡礼文町で3月1日回収された死亡個体(ハシブトガラス41羽)と3月2日に回収された死亡個体(ハシブトガラス3羽)の簡易検査結果が陽性であったと環境省が発表。回収地点の周辺10km圏内を野鳥監視重点区域に指定。
  • 3月2日(野鳥41、42、43例目):岩手県久慈市で2月21~22日に回収され、簡易検査で陽性であった死亡個体(オオシクチョウ2羽、ハシブトガラス10羽のうちオオハクチョウ2羽、ハシブトガラス1羽を検査)の遺伝子検査(3月1日)でH5亜型が検出されたと環境省が発表。国立環境研究所が検査を実施。
  • 3月2日:2月28日に福島県が実施した野鳥監視重点区域(野鳥34例目で設定)内での「調査結果」を環境省が発表。野鳥の大量死等の異常は確認されなかった。
  • 3月2日(野鳥44、45、46例目):岩手県久慈市で2月24日~25日に回収され、簡易検査で陽性であった死亡個体(ノスリ1羽、ハシブトガラス20羽、トビ1羽のうちノスリ1羽、ハシブトガラス1羽、トビ1羽を検査)の遺伝子検査(3月2日)で、4羽全てからH5亜型が検出されたと環境省が発表。鳥取大学が検査を実施。
  • 3月4日(野鳥47例目):北海道標津町で2月24日に回収され、簡易検査で陽性であった死亡個体(ハシブトガラス4羽)の遺伝子検査でH5N1亜型が検出されたと環境省が発表。動物衛生研究部門が検査を実施。
  • 3月4日:岩手県久慈市で2月28日回収された死亡個体(カルガモ1羽)の簡易検査結果が陽性であったと環境省が発表。回収地点の周辺10km圏内を野鳥監視重点区域に指定。
  • 3月8日:岩手県久慈市の発生農場(家禽16例目)の半径3km以内の区域に設定している移動制限を0時に解除。
  • 3月8日(野鳥48例目):岩手県久慈市で2月28日に回収され、簡易検査で陽性であった死亡個体(カルガモ1羽)の遺伝子検査でH5亜型が検出されたと環境省が発表。国立環境研究所が検査を実施。
  • 3月8日(野鳥49例目):岩手県久慈市で3月1日に回収され、簡易検査で陽性であった死亡個体(ハシブトガラス1羽)の遺伝子検査でH5亜型が検出されたと環境省が発表。鳥取大学が検査を実施。
  • 3月8日:北海道常呂郡佐呂間町で3月3日に回収され治療中の衰弱個体(オジロワシ1羽)の遺伝子検査結果がH5亜型の陽性であったと環境省が発表。回収地点の周辺10km圏内を野鳥監視重点区域に指定。
  • 3月8日(野鳥50例目):北海道礼文郡礼文町で3月1日に回収され、簡易検査で陽性であった死亡個体(ハシブトガラス3羽)の遺伝子検査でH5N1亜型が検出されたと環境省が発表。北海道大学が検査を実施。
  • 3月9日:環境省は野鳥19~21例目(北海道幌泉郡えりも町)の発生で2月7日~8日に設定した野鳥監視重点区域を0時に解除。
  • 3月9日(野鳥51例目):北海道常呂郡佐呂間町で3月3日に回収され、遺伝子検査でH5亜型陽性であった衰弱個体(オジロワシ1羽)の遺伝子検査でH5亜型が検出されたと環境省が発表。国立環境研究所が検査を実施。
  • 3月10日(野鳥52例目):北海道根室市で3月1日に回収され、簡易検査で陽性であった死亡個体(ハシブトガラス1羽)の遺伝子検査でH5N1亜型が検出されたと環境省が発表。動物衛生研究部門が検査を実施。
  • 3月11日(野鳥53例目):岩手県久慈市で3月4日に回収され、簡易検査で陽性であった死亡個体(ハシブトガラス1羽)の遺伝子検査でH5N1亜型が検出されたと環境省が発表。鳥取大学が検査を実施。
  • 3月15日:北海道北見市で3月8日に回収された死亡個体(オオワシ1羽)の遺伝子検査結果(3月14日)がH5亜型の陽性であったと環境省が発表。回収地点の周辺10km圏内を野鳥監視重点区域に指定。
  • 3月15日:北海道枝幸郡浜頓別町で3月14日に回収された死亡個体(ハシブトガラス7羽)の簡易検査(3羽で実施)結果が3羽とも陽性であったと環境省が発表。回収地点の周辺10km圏内を野鳥監視重点区域に指定。
  • 3月15日:環境省は「野鳥の高病原性鳥インフルエンザウイルス保有状況調査(定期糞便採取調査)2月分の結果」を発表。7県13市で843個の糞便を採取。高病原性鳥インフルエンザウイルスは確認されなかった。
  • 3月16日:3月10日~12日に北海道が実施した野鳥監視重点区域(野鳥51例目で設定)内での「調査結果」を環境省が発表。野鳥の大量死等の異常は確認されなかった。
  • 3月16日(野鳥54例目):北海道北見市で3月8日に回収され、遺伝子検査(3月14日)でH5亜型陽性であった死亡個体(オオワシ1羽)の遺伝子検査で、H5亜型が検出されたと環境省が発表。国立環境研究所が検査を実施。
  • 3月17日(野鳥55例目):北海道羅臼町で3月9日に回収され、簡易検査で陽性であった死亡個体(ハシブトガラス4羽)の遺伝子検査でH5N1亜型が検出されたと環境省が発表。動物衛生研究部門が検査を実施。
  • 3月19日:環境省は野鳥34例目(福島県二本松市)の発生で2月21日に設定した野鳥監視重点区域を0時に解除。
  • 3月22日(野鳥56例目):岩手県久慈市で3月14日に回収され、簡易検査で陽性であった死亡個体(ハシブトガラス1羽)の遺伝子検査(3月20日)でH5N1亜型が検出されたと環境省が発表。鳥取大学が検査を実施。
  • 3月22日(野鳥57例目):北海道浜頓別町で3月14日に回収され、簡易検査で陽性であったた死亡個体(ハシブトガラス3羽)の遺伝子検査でH5N1亜型が検出されたと環境省が発表。北海道大学が検査を実施。
  • 3月23日(野鳥58例目):北海道根室市で3月14日に回収され、簡易検査で陽性であった死亡個体(ハシブトガラス1羽)の遺伝子検査でH5N1亜型が検出されたと環境省が発表。動物衛生研究部門が検査を実施。
  • 3月23日(野鳥59例目):北海道羅臼町で3月14日に回収され、簡易検査で陽性であったた死亡個体(ハシブトガラス1羽)の遺伝子検査でH5N1亜型が検出されたと環境省が発表。動物衛生研究部門が検査を実施。
  • 3月23日:3月9日~11日に北海道が、3月16日~17日に環境省が実施した野鳥監視重点区域(野鳥50例目で設定)内での「調査結果」を環境省が発表。野鳥の大量死等の異常は確認されなかった。
  • 3月23日:3月18日に北海道が実施した野鳥監視重点区域(野鳥54例目で設定)内での「調査結果」を環境省が発表。野鳥の大量死等の異常は確認されなかった。
  • 3月25日(家禽17例目):宮城県石巻市の肉用鶏農場(約3.2万羽飼養)で、疑似患畜が確認されたと農林水産省が発表。3月24日に死亡羽数が増加しているとの通報を受け、宮城県が農場に立入検査を実施。簡易検査で陽性。3月25日に遺伝子検査を実施し、疑似患畜と確定。
  • 3月25日:家禽17例目の発生により、環境省は宮城県石巻市の発生農場の周辺半径10km圏内を野鳥監視重点区域に指定。
  • 3月25日:環境省は野鳥22、40、47例目(北海道標津町)の発生で2月8日、19日、24日に設定した野鳥監視重点区域を0時に解除。
  • 3月28日:岩手県八幡平市で3月18日に回収された死亡個体(オオハクチョウ1羽)の遺伝子検査(3月28日)の結果がH5亜型の陽性であったと環境省が発表。回収地点の周辺10km圏内を野鳥監視重点区域に指定。
  • 3月29日:北海道美幌町で3月24日に回収された衰弱個体(オジロワシ1羽)の遺伝子検査結果がH5亜型の陽性であったと環境省が発表。回収地点の周辺10km圏内を野鳥監視重点区域に指定。
  • 3月29日:3月26日~28日に宮城県が、3月25日~28に環境省が実施した野鳥監視重点区域(家禽17例目で設定)内での調査結果を環境省が発表。野鳥の大量死等の異常は確認されなかった。
  • 3月29日:北海道札幌市で回収された死亡個体(ハシブトガラス7羽)の簡易検査結果(5羽を検査)が陽性であったと環境省が発表。回収地点の周辺10km圏内を野鳥監視重点区域に指定。
  • 3月30日:環境省は野鳥31、50例目(北海道利尻富士町、礼文町)の発生で2月16日、3月2日に設定した野鳥監視重点区域を0時に解除。
  • 3月30日(野鳥60例目):岩手県八幡平市で3月18日に回収され、検査で陽性であった死亡個体(オオハクチョウ1羽)の遺伝子検査で、H5亜型が検出されたと環境省が発表。国立環境研究所が検査を実施。
  • 3月30日(野鳥61、62例目):北海道佐呂間町で3月22日、北海道美幌町で24日に回収され治療を受けている衰弱個体(オジロワシ2羽)の28日の検査結果がH5亜型の陽性であり、続く29日の遺伝子検査でH5亜型が検出されたと環境省が発表。国立環境研究所が検査を実施。
  • 3月30日(野鳥63例目):岩手県久慈市で3月23日に回収され、簡易検査で陽性であった死亡個体(ハシブトガラス1羽)の遺伝子検査でH5亜型が検出されたと環境省が発表。鳥取大学が検査を実施。
  • 3月30日:家禽17例目(宮城県石巻市で3月25日に確認)がH5N1亜型と判明。動物衛生研究部門が遺伝子解析を実施。
  • 3月31日:3月23日~25日に北海道が実施した野鳥監視重点区域(野鳥57例目で設定)内での調査結果を環境省が発表。野鳥の大量死等の異常は確認されなかった。
  • 3月31日:北海道札幌市で回収された死亡個体(ハシブトガラス3羽)の簡易検査結果が陽性であったと環境省が発表。回収地点は3月29日に簡易検査陽性となったハシブトガラスが回収された地点と同一。