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■人とペットのライフスタイルに関する調査結果 インターペット開催

2022-03-09 09:55 | 前の記事 | 次の記事

ペットテックの利用・関心

ペットの慢性疾患や病気

主催者発表のピックアップ出展製品

一般社団法人ペットフード協会、一般社団法人日本ペット用品工業会、メッセフランクフルト ジャパンは、2022年3月7日、「ペットとのライフスタイルに関する意識調査」の結果を発表した。コロナ禍におけるペットの体重増加などの健康面や生活面でペットを通じた交友関係の変化などの把握を目的に、2022年2月4~8日にインターネットにおいてアンケート調査を実施した。調査対象は首都圏在住で犬または猫を飼育している1,080名。

上記3団体は合同で、2022年3月31日より、ペットに関連する製品やサービスを一堂に集めた日本最大級のペット関連イベント、第11回「インターペット ~人とペットの豊かな暮らしフェア~」を開催する。今回の調査は、このインターペット開催に先立ち実施した。

  • 調査対象:全国の犬・猫飼育者
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査期間:2022年2月4日~8日
  • 調査対象:首都圏の20~59歳の男女1,080名
  • 調査内容:ペットとのライフスタイルに関する意識調査(多頭飼育の場合は年長のペットについて回答)

§コロナ禍でペットの体重が増加。猫が犬を上回る

コロナ禍でのペットの体重の変化について「とても増えた」「増えた」との回答の合計が全体の27.8%。また、体重の増加を犬と猫で比較した場合、猫の体重増加が30.5%に対して犬は25.0%となり、猫の方が5.5%高かった。獣医師の徳本一義先生は、「ともに暮らす人間の生活環境の変化に、ペットも影響されていることが要因だと思います。一緒に外出する時間が減る一方で、テレワークの普及などで一緒に過ごす時間が増えることにより、フードやおやつを与え過ぎてしまうご家庭が多くなっているようです」と分析している。

§需要が伸びる「ペットテック」。今後は「獣医師によるオンライン診療」に期待

ペットの飼育に関連するIT技術「ペットテック」も、近年のデジタル技術の発展により注目を集めている。調査では半数近くが利用経験者、またはペットテックに関心があり、中でも「ペットのオンライン見守りサービス」が17.8%と最も多く利用されていた。また、今後期待されるサービスは「獣医師によるオンライン診療」(37.6%)であった。

§疾患を抱える犬・猫を飼育している割合は3割以上

慢性的な疾患や病気の有無について、犬・猫ともに「疾患があり通院している」が22.6%、飼い主のおよそ5人に1人以上がペットのなんらかの疾患により、動物病院に通院していることが判明した。また、通院の有無に関わらず、「疾患がある」との回答は全体の3割以上となっている。

§ペットを通じた交友関係 ~恋愛・結婚に発展も!?

ペットを通じて「オンラインでの知り合い・友人ができた」と回答したのは、猫オーナー30.3%に対して犬は20.3%で、「リアルで会う知り合い・友人ができた」人は、犬32.2%に対して猫は26.8%でした。また、ペットを通じて「恋人・家族ができた」との回答は、猫が9.6%で犬が4.8%であった。散歩で外出する機会が少ない猫のオーナー同士が、オンラインなどを通して交友関係を広げ、恋愛のきっかけづくりにも一役買っていることが推察される。

「インターペット」について

ペットフードやグッズ、自動車、IT家電など約470社の新製品やサービスが大集合。ショッピングの他にも、セミナーやワークショップの参加、ご当地グルメ巡りなど、楽しめる企画がたくさんある。ペットと一緒に来場も可能で、「同種犬のオフ会」なども来場者によって実施されている。

主催者発表の注目のセミナー・プログラム

  • 「猫が30歳まで生きる日」(特設ステージ)
  • 4月2日(土)15:50~16:40
  • 宮崎 徹先生(東京大学)
  • 「イヌロビクス~愛犬とフィットネス」(アリーナ)
  • 4月3日(日) ※事前予約制
  • 13:00~13:50(Ver.上半身)
  • 14:20~15:10(Ver.下半身)
  • 須﨑 大 氏(ヒューマン・ドッグトレーナー)
  • 「伴侶動物の救急疾患~できれば未然に防ぎたい」(特設ステージ)
  • 4月3日(日)12:00~12:50
  • 白井活光先生(一般社団法人日本臨床獣医学フォーラム 副会長)