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■新刊『おもしろうてやがて悲しき』猫が語る小説

2022-01-24 14:58 | 前の記事 | 次の記事

『おもしろうてやがて悲しき』

  • 著者:榎本ひとみ
  • 体裁:A5判、124ページ、ハードカバー
  • 発行:2021年11月10日、幻冬舎メディアコンサルティング
  • 価格:本体価格900円+税

人の言葉を理解する猫のニャン太の一人称で綴られる小説。幻冬舎の自費出版部門からの発行であるが侮ってはいけない。野良が飼われるようになってから、生涯を全うするまでの話が軽妙な文章で展開する。またストーリーに関連論文が付記として紹介されている。飼い主の名前は、作者と同じ榎本さん。ニャン太と榎本さんの距離感が丁度よく、ほどよい猫飼育が表現されていると感じる。ペットの死への向き合い方の参考にもなる。

目次:

  •  第1章 俺はにゃん太郎
  •  第2章 実はドジで臆病
  •  第3章 にゃん太郎の毎日
  •  第4章 にゃん太郎の旅
  •  第5章 世情に物申すにゃん太郎
  •  第6章 病にも負けず狩猟三昧
  •  第7章 さようなら。榎本さん

著者プロフィール:

1946年、大分県生まれ。九州大学文学部(哲学科社会学専攻)卒業。難病患者会でボランティア活動をした後、人工透析クリニックの医療ソーシャルワーカー、高齢社会研究機関の介護サービス部門でケアコーディネーターなど福祉の分野で就業。介護保険制度開始後は、在宅・施設のケアマネージャーおよび地域包括支援センターの社会福祉士職に従事した。2010年退職。