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前シーズンで猛威をふるったH5N8に加えて、今シーズンではH5N1が加わり2つの亜型のものが流行している。
諸外国での発生はN5N1であり、韓国における11月8日~12月10日に発生した14例はすべてH5N1である。
10月26日~11月14日までの鳥インフルエンザに関わる動向をまとめた。
農林水産省サイト:https://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/r3_hpai_kokunai.html
環境省サイト:https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/index.html
- 10月26日:北海道旭川市で10月26日に回収された死亡野鳥(マガモ3羽)のうち、1羽の簡易検査の結果が陽性であったと環境省が発表。回収地点の周辺10km圏内を野鳥監視重点区域に指定。
- 10月28日:北海道旭川市で10月26日に簡易検査で陽性となったマガモ1羽の死亡個体の遺伝子検査の結果が陰性であったと環境省が発表。北海道大学が検査を実施。野鳥監視重点区域を解除。最終判定は低病原性鳥インフルエンザでH5N3亜型。
- 11月10日(家禽1例目):
- 秋田県横手市の採卵鶏農場(約14.3万羽を飼養)で、疑似患畜が確認されたと農林水産省が発表。
- 11月9日に死亡羽数が増加しているとの通報を受け、秋田県が立入検査を実施。簡易検査で陽性。11月10日に遺伝子検査を実施し疑似患畜と確認。
- 現地調査報告:https://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/attach/pdf/r3_hpai_kokunai-12.pdf
- 11月10日:家禽1例目の発生により、環境省は秋田県横手市の発生農場の周辺半径10km圏内を野鳥監視重点区域に指定。
- 11月11日(野鳥1例目):
- 鹿児島大学が11月8日に鹿児島県出水市で採取した環境試料(水鳥の糞便が落ちているねぐら等の水)から、H5亜型が検出されたと環境省が発表。採取地点の周辺10km圏内を野鳥監視重点区域に指定。「野鳥における高病原性鳥インフルエンザに係る対応技術マニュアル」に基づき、国内複数箇所で高病原性鳥インフルエンザの発生が確認されたことから、野鳥サーベイランスにおける全国の対応レベルを「対応レベル3」に引き上げ。
- 11月11日:家禽1例目(秋田県横手市)の遺伝子検査の結果が判明。H5N8亜型の高病原性鳥インフルエンザ。動物衛生研究部門が確定検査を実施。
- 11月12日:11月10~11日に秋田県が実施した野鳥監視重点区域(家禽1例目で設定)内での調査結果を環境省が発表。野鳥の大量死等の異常は確認されなかった。
- 11月13日(家禽2例目):
- 鹿児島県出水市の採卵鶏農場(約3.9万羽を飼養)で、疑似患畜が確認されたと農林水産省が発表。
- 11月12日に異常(まとまって死亡)がみられるとの通報を受け、鹿児島県が立入検査を実施。簡易検査で陽性。11月13日に遺伝子検査を実施し疑似患畜と確認。
- 現地調査報告:https://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/attach/pdf/r3_hpai_kokunai-28.pdf
- 11月13日:家禽2例目の発生により、環境省は鹿児島県出水市の発生農場の周辺半径10km圏内を野鳥監視重点区域に指定。