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■アイペット損保、動物臨床医学研究のための特定傷病データを提供

2021-12-20 19:41 | 前の記事 | 次の記事

アイペット損害保険株式会社は、2021年11月26日、東京大学大学院農学生命科学研究科獣医内科学研究室に対して同社の保険金請求データを基にした特定傷病データの無償提供、および、飼い主向けアンケート調査の実施協力を行ったとに発表した。

このデータ提供および協力は、獣医学研究分野の発展を支援することを目的とし、提供した特定傷病データは「アレルギー性皮膚炎の罹患歴がある犬」の研究に関わるもの。データには契約者の特定につながる情報は含まれていない。

調査結果は、動物臨床医学会の研究発表「犬のアレルギー性皮膚炎の治療における飼い主満足度の関連因子」内の考察材料として発表された。

同社契約者向けアンケートは、「アレルギー性皮膚炎」と診断され保険金請求の履歴がある犬の飼い主を対象として、2020年9月12日~23日の期間に実施された。治療前後のかゆみの改善度や選択した治療法など、治療内容と飼い主さまの満足度にどのような相関があるかを調査し、犬のアレルギー性皮膚炎の治療において「症状の改善」以外に飼い主満足度と関連する因子を探索する研究を支援するもの。

同社は「本取組みが、よりよい治療法の選択や治療水準向上など、飼い主さまに寄り添った獣医療提供の一助となることを期待しています」とコメントしている。