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■“どうぶつの尊厳”を守る 『動物のどうぶつ住民登録』の確立を

2021-12-14 18:37 | 前の記事 | 次の記事

小森伸昭さん(オンライン会見の画面より)

品種判定のできる種

『動物のどうぶつ住民登録』の確立へ

アニコム ホールディングス株式会社を親会社とするアニコムグループでは、『動物のどうぶつ住民登録』を目指している。その一端として2021年11月1日に「AI品種判定体験」を一般公開した。スマホで容易に30種の犬種の区別がつけられる。同日、オンラインで記者会見を行い、代表取締役で創業者である小森伸昭さんが事業に対する思いを語った。その概要をまとめた。

2000年に創業して、最初はなかなか信頼を得られず、また「動物の保険なんて」と言われた。20年以上を経過した現在、保険契約は犬60万頭、猫20万頭、その他の動物を含めて約100万頭となっている。日本では動物虐待の存在など、動物愛護においてまだまだ問題がある。その理由として、動物に対する社会認知が低いことだと感じる。認知されなければ、怖いものとして認識されてしまうこともある。保険業を営むということは、それぞれの顧客(個体)を認識することである。人と同じように動物の「住民登録」を通じて、動物の「個」の認識と尊厳のある社会にしていきたい。「住民登録」を確立させることで、個体認識のみでなく、飼い主の目だけでは遅れがちになる動物の病気の早期発見など動物の健康の改善につなげ、ペット保険を「加入することにより、より健康になる」といういうものにしていきたい。社会認知にはまだまだ時間がかかるだろうが、チャレンジしていきたい。

同社は、2021年2月には「どうぶつの顔写真から疾病リスクを予測する」システムの特許を取得している。