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■咳音検知技術を活用した豚の体調管理の実証実験 ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン

2021-11-26 12:44 | 前の記事 | 次の記事

実施概要イメージ

ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン株式会社有限会社臼井農産および東日本電信電話株式会社神奈川事業部は、2021年11月1日、豚の健康維持、農場の生産性向上・出荷品質向上に向けて、咳音検知技術「SoundTalks」を活用した飼養豚の体調管理に関する実証実験の取り組みを開始したと発表した。

NTT東日本では2019年より神奈川県養豚協会、神奈川県畜産技術センターとの「飼養環境の見える化」(温湿度データや豚の衛生環境等監視)の実証実験を、さらに臼井農産と連携して「センサーを用いた適切なCO2濃度を維持・管理方法の見極め」「AIカメラを活用した体重・体格・肉質の計測および推定算出、飼育状況のデータ活用などのシステム化」の実証実験を行ってきた。

ベーリンガーインゲルハイムの「SoundTalks」は咳音検知技術により、半径10m以内の飼養豚から発せられる咳音を24時間365日検知する。国内の養豚場での実地検証にあたり、臼井農産とNTT東日本と共同で行うことになった。

計測したデータは、クラウド上のサーバーに蓄積され、「SoundTalks」のAIにより農場独自の咳の発生状況をユーザーにスマートフォンアプリまたはコンピューターのウェブサイトを介して通知される。咳音の検知と同時に、豚舎内の温度、湿度の記録も可能。「SoundTalks」を活用した「咳音検知」の三者間での実証実験は、日本で初の試み。実証実験は2021年11月1日から1年間、有限会社臼井農産の豚舎で行われる。