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■全国鳥類繁殖分布調査の結果

2021-11-17 13:03 | 前の記事 | 次の記事

環境省は、2021年10月25日、「全国鳥類繁殖分布調査結果」を発表した。

調査は特定非営利活動法人バードリサーチ(事務局)、公益財団法人日本野鳥の会、公益財団法人日本自然保護協会、日本鳥類標識協会、公益財団法人山階鳥類研究所および研究者等と共同運営で環境省生物多様性センターが2016年から2021年にかけて行ったもの。調査は約20年ぶりのこと。全国の2,344地点で379種の鳥類の情報を記録した。

1990年代調査、2010年代調査を比較し、記録された調査地点数、観察された個体の変化が大きい15種を明らかにした。

  • 環境省レッドリスト2020掲載種のうち、ヤイロチョウ、オジロワシ、サンショウクイ等では、メッシュ数および現地調査の記録地点数が増加した。
  • シマアオジ、アカモズ、コアジサシ等はメッシュ数および現地調査の記録地点数が減少した。
  • ガビチョウやソウシチョウを始めとした、外来鳥の記録地点数や総個体数が顕著に増加した。
  • ガビチョウは、積雪量の少ない地域を中心に分布が拡がり、1990年代調査と比較すると、より広範囲で見られるようになった。
  • 1990年代調査から、記録地点数や総個体数が増加した種の多くは、サンショウクイやキビタキなど、樹林に生息する鳥類であった。
  • 生息環境が多様で、食物も類似しているホオジロの仲間について、生息環境と分布の変化の関係性を見たところ、樹林性の種であるクロジやミヤマホオジロは分布が拡大し、湿地性の種であるシマアオジやオオジュリンは縮小していた。
  • アマサギ、ツバメ、ムクドリ、スズメなど、農地など開けた場所を利用する種の総個体数が減少していた。
  • ツバメ、スズメでは、1990年代調査時の農地の割合が高い場所ほど、個体数の減少幅が大きいという傾向があった。

全国鳥類繁殖分布調査Webサイト:https://bird-atlas.jp/pub.html