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農林水産省は、2021年6月11日、「農林水産研究イノベーション戦略2021」(114頁)を発表した。同戦略は、食料・農業・農村基本計画に基づき毎年度策定されている。
農林水産分野での世界トップレベルのイノベーション創出を目指す。新型コロナウイルス感染症の影響を分析した上での技術開発の方向、地球温暖化による気象災害、農林水産業への影響を踏まえた上での持続可能な農林水産業の実現など、現状をとらえた上での今後の展開が述べられている。人獣共通感染症の予防も1つのテーマとして取り上げられている。各研究のロードマップも示されている。戦略の項目、アウトラインは以下の通り。
第Ⅰ部 我が国の現状と海外の動き
ポストコロナ社会への対応、持続可能な農林水産業、デジタル化、食を通じた健康の実現等について、我が国の現状や海外の動きを分析・整理。
- ポストコロナ社会への対応
- 持続可能な農林水産業の実現
- デジタル化
- 食を通じた健康の実現
- 農村発イノベーションと若手研究者等の育成
- 我が国の科学技術戦略の動向
第Ⅱ部 実現を目指す農林水産業・関連産業
イノベーションの期待できる重点3分野として、「スマート農林水産業」、「環境」、「バイオ」の研究開発に関して、目指す姿、実現に向けた具体的な方向性と道筋を提示。
- みどりの食料システム戦略の策定
- 重点的に行う研究政策
- (1)スマート農林水産業政策
- (2)環境政策
- (3)バイオ政策
- 各研究政策におけるロードマップ
第Ⅲ部 研究開発環境
産学官と現場が一体となった研究開発を進め、研究の社会実装を促すために、AIやデータの活用、オープンイノベーション、スタートアップ支援、グローバルな研究開発体制の構築等、研究開発環境の整備強化の方向性を提示。
- 基本的考え方と新たな視点に即した研究開発
- 今後の研究開発環境の整備
- イノベーション創出・社会実装に向けた取組