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■ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス事業の売上げトップは「ネクスガード」

2021-03-26 14:06 | 前の記事 | 次の記事

日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社は、2021年3月24日、ドイツのベーリンガーインゲルハイム社が同日プレスリリースした2020年の業績発表を翻訳し、国内発表した。

主な概要は以下の4つ。

  • 新型コロナウイルス感染症治療薬の開発に対する積極的な研究開発活動。
  • 2020年度の研究開発投資総額は7%増の37億ユーロ(約4,506億円、売上高に占める割合は18.9%)。
  • コロナ禍にもかかわらず、好業績を達成。
  • 2021年の展望:前年同期比でわずかな売上増加の見通し。

ベーリンガーインゲルハイム社は、2020年7月に馬およびペット向けに幹細胞製品を開発・製造するベルギーのGlobal Stem cell Technology社(GST社)の買収を発表し、9月には中国を拠点にペットに対する医療サービスを専門に提供するNew Ruipeng Groupの株式を取得している。

アニマルヘルス事業は、現地通貨ベースで前年同期比5%増の41億2,000万ユーロ(約5,017億円)の売上を達成。豚およびペット用寄生虫駆除薬が堅調で、期待を上回る結果となった。2020年、中国におけるアフリカ豚コレラの発生状況が減少に転じ、豚領域での改善が見られた。その結果、豚用ワクチン「インゲルバック サーコフレックス」の売上高は、現地通貨ベースで前年同期比14.9%増の2億6,400万ユーロとなった(約321億円)。アニマルヘルス事業における売上トップは、引き続き、犬用の寄生虫駆除薬「ネクスガード」で、現地通貨ベースで前年同期比12%増の8億400万ユーロ(約979億円)であった。