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■愛玩動物看護師国家試験に向けての概要がまとまる

2021-03-01 12:39 | 前の記事 | 次の記事

環境省と農林水産省は、2021年2月26日、「愛玩動物看護師カリキュラム等検討会ワーキングチーム(第4回)」を行った。

議題は検討会報告書の作成。前回の第3回までに活発な論議が交わされ、それに基づいた報告書案(http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/kangoshi_wt/04/mat03.pdf)が今回資料として提示された。その項目は以下の通り。

  • 大学および養成所で履修すべき科目
  • 履修すべき科目の到達目標
  • 愛玩動物看護師法附則第2条第1号の主務大臣が指定する科目、養成所で修得すべき知識および技能(既卒者、在学者の受験資格)
  • 同法附則第2条第1号および附則第3条第2項の主務大臣が指定する講習会(既卒者、在学者、現在の認定動物看護師の資格取得者に対する講習会)
  • 愛玩動物看護師国家試験および予備試験

現在、動物看護師として働いている方や学生などは予備試験を受けて国家試験を受けることになるが、そのために受講する講習会の項目は以下のものとなる。5と6の項目は、認定動物看護師資格の取得の有無、現在のコアカリキュラムを履修しているかどうかで免除されることもある。

  1. 愛玩動物看護師の職責
  2. 獣医療分野および愛護・適正飼養分野の関連法規
  3. 診療の補助に関する技能
  4. 愛護・適正飼養に関する基本的な知識
  5. 業務の実践に必要な理論
  6. 業務の実践

これらには実習科目も含まれるが、すべてオンラインの講習で行われる予定。

今回作成された報告書は、3月22日に行われる愛玩動物看護師カリキュラム等検討会で提示され、一連の検討が終了する。

両省では、2020年度内に正式な公表を行い、夏までには政令、省令を告示する。同時に自治体や文部科学省に対して国家試験実施に向けて行っていくべきことの説明を進めていく。

第1回目の国家試験は2023年の2~3月に行われる。予備試験は来年となる。予備試験に向けての講習会を行うための整備、また大学・養成所では、来春から国家試験に沿ったカリキュラム実施を予定しているところもあるとのことで、そのための教科書の作成など、体制を整えていくための作業は急務となっている。

座長の西村亮平先生は、今回の検討会の最後に、環境省WEBサイト内「動物看護師法に関するQ&A(http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/kangoshi/qa.html)」の閲覧を推奨した。有用な情報が掲載されている。