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WSAVA、2021年1月26日発信
翻訳:WSAVA the Translation Committee メンバー 安田隼也(獣医師)
スイスのチューリッヒ大学の小動物内科学教授 兼 病院の小動物内科部門ディレクターであるDr.Claudia Reuschが、小動物獣医療の内分泌学における素晴らしい業績をあげたことにより2021年のWSAVA Award for Scientific Achievementを受賞します。
小動物獣医療の分野で著しい功績を残した個人に毎年贈られるこの賞は、今年11月13日~16日にインドのハイデラバードで開催されるWSAVA World Congressの期間中に授与されます。大会中にDr.Reuschが受賞講演をされます。
Dr. Claudia Reuschは卒業後にドイツで個人の小動物病院に勤務後、ミュンヘン大学に移られ、1992年に小動物獣医内科学教室の教授に就任されました。European Society of Veterinary Endocrinology (ESVE)の設立メンバーであり、会長職を2001年から2003年にかけて務められました。2003年から2006年にはEuropean College of Veterinary Internal Medicine-Companion Animals(ECVIM-CA)の会長を務められました。2016年にはESVEの、2019年にはアメリカのSociety for Comparative Endocrinology(SCE)の名誉会員になられています。
Dr.Claudia Reuschは以下のコメントを発しています。
「新型コロナウイルスの蔓延で多くの問題が起こる中、この報せは嬉しい驚きでした。この賞は大変名誉があり得難いものです。これを受賞できることは極めて光栄です。賞は私が頂戴しますが、そのためには多くの方のお力添えがありました。この場をかりてインターン、レジデント、同僚の貢献、尽力、そしてサポートに感謝を申し上げます。本賞を受賞した初の女性として、WSAVAへの感謝と共に将来より多くの女性が続いてくれることを願います。」
Dr.Reuschは250本以上の学術記事、30冊以上の本の章の執筆を担当され、教科書であるCanine and Feline Endocrinologyの共著者でもあります。
WSAVAは113のメンバー団体を通じて世界中の200,000人以上の獣医師を代表しています。その役割は伴侶動物に対する獣医療ケアの水準を高めることです。中心となる活動には獣医療において重要な分野におけるWSAVAによる世界的なガイドラインの制定で、その中には痛みのマネージメント、栄養学、ワクチネーションなどがあります。加えて伴侶動物のケアに影響を与える重要な事項についてロビー活動を世界的に展開しています。WSAVA World Congressでは世界的な敬意を集めている専門家と共に小動物獣医療における様々な分野の最新情報をお届けします。
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