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福岡県は、2021年1月5日、「福岡県ワンヘルス推進基本条例」を公布した(http://www.gikai.pref.fukuoka.lg.jp/topics/onehealth.html)。
「人獣共通感染症対策」、「人と動物の共生社会づくり」など人と動物と環境の健康を一体的に守るための取り組み基本方針を定めた。これらを具体化するための実行計画が今後定められる。
ワンヘルスセンターが置かれることになるが、これは家畜保健衛生所を改組し、愛玩動物や野生動物のサーベイランス等の検査を実施する動物保健衛生所とし、さらに福岡県保健環境研究所を合体して創設することが提案されている(2020年12月17日、メルマ日獣 第192号、会長短信「春夏秋冬(83)」より)。
2016年11月に福岡県北九州市で「第2回世界獣医師会-世界医師会One Healthに関する国際会議」開催され、ワンヘルスの実践に向けた医師と獣医師との協力関係を強化する「福岡宣言」が出された。国際会議の司宰した公益社団法人日本医師会の横倉義武会長(現名誉会長)と公益社団法人日本獣医師会の藏内勇夫 会長がともに福岡県民で地元でのワンヘルスの取り組み推進に尽力されたこともあり(https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/one-health.html)、福岡県はワンヘルスの取り組みの先進地域となっている。
2021年1月30日には「福岡県One Health国際フォーラム2021」が開催される。2020年10月には公益社団法人福岡県獣医師会がオンラインでワンヘルスフェスティバルを行ったが、2021年にも開催される予定。
2022年11月14日~16日に福岡・ヒルトン福岡シーホークでの開催が予定されている「第22回アジア獣医師会連合(FAVA)大会」でもワンヘルスが大きなテーマになる。なお、2020年10月のFAVA代表者会議で藏内勇夫先生はFAVAの副会長に選出されている。