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■『アニコム 家庭どうぶつ白書2020』が公開される

2020-12-23 13:26 | 前の記事 | 次の記事

犬の誕生月別 なりやすい病気・なりにくい病気

犬種別 年間平均診療費

アニコム ホールディングス株式会社は、2020年12月1日、ペットの疾患統計などをまとめた『アニコム 家庭どうぶつ白書2020)』を公開した。

この白書は、同社が2010年から毎年公開している、世界最大規模のペット統計データ集。アニコム損害保険株式会社のペット保険の保険金請求データや、独自のアンケート調査の結果をまとめたもの。

§誕生月と病気

白書2020では、誕生月と病気のなりやすさの解析結果が掲載されている。

「病気のなりやすさ」や「かかりやすい病気」について犬の誕生月による傾向が見られるのかどうかを、オッズ比を用いて解析。

4月と9月生まれの犬は、他の月生まれの犬と比べて病気になりにくい(保険金請求が少ない)という結果が出た。一方で病気になりやすい(保険金請求が多い)のは2月と3月生まれの犬という結果。

誕生月ごとになりやすい病気・なりにくい病気についても傾向が認められた。12月生まれの犬の場合、他の月生まれの犬と比べて、血液疾患(貧血や血小板減少症など)、泌尿器疾患(膀胱炎や腎不全など)になりやすく、肝胆膵疾患(肝炎や膵炎など)、歯・口腔疾患(歯周病や口内炎など)にはなりにくいという結果。

§犬種と病気

人気18犬種の「他の犬種よりもなりやすい病気」とその病気における年間平均診療費の解析結果も掲載されている。

他の犬種と比べてトイ・プードルが最もなりやすいのは、「前足の骨折」。トイ・プードルにおける足の骨折での年間平均診療費は約20万円となっており、万が一骨折してしまうと、経済的な負担も大きい。

チワワは弁膜症(心臓病の一種)が、ミニチュア・ダックスフンドでは椎間板ヘルニアが、他の犬種と比べてなりやすい病気の第1位であった。

§犬種と診療費

人気18犬種について、それぞれの年間平均診療費を調査。犬全体の平均が約7万円だったのに対し、最も高かったのはフレンチ・ブルドッグで年間約14万円(約2倍)となっている。一方、診療費が低いのは、ミニチュア・ダックスフンドやパピヨン、チワワなどの小型犬で、いずれも5万円台という結果。

アニコム ホールディングス株式会社は『家庭どうぶつ白書』発行について以下のとおりコメントしている。

「わたしたちアニコムが持っている保険金データは、どうぶつたちがどのように生きてきて、そして飼い主さんが彼らとどう接してきたのか、その証でもあります。データが並ぶその向こうには、幸せを、悲しみを、喜びを、苦しみを見出すことができます。でも、ただデータを並べただけでは、その幸せも、悲しみも、喜びも、苦しみも、次に活かすことはできません。これらの証を、いかにしてどうぶつと飼い主さんに還元するのか、そしてどうやってこれからの未来に活かしていくのかが、わたしたちに課せられた使命です。そんな想いで、わたしたちアニコムはこの『家庭どうぶつ白書』を制作しています。」