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12月7日~12月13日までの鳥インフルエンザに関わる動向をまとめた。
- 12月7日(17例目):
- 広島県三原市の養鶏場2農場(17例目とその関連農場)で疑似患畜が確認されたと農林水産省が発表。防疫対策本部を開催。広島県は危機対策本部を設置し会議を開催。
- 採卵鶏約8.1万羽を飼養(疫学関連農場は採卵鶏約5.3万羽を飼養)
- 死亡鶏増加の通報を受け12月6日に県が立入検査。
- 簡易検査陽性(H5亜型)
- 12月7日(18例目):
- 宮崎県都城市の養鶏場で疑似患畜が確認されたと農林水産省が発表。防疫対策本部を開催。
- 肉用鶏約6万羽を飼養
- 国内15例目の疑似患畜確認のための検査で陽性判定。
- 県の立入検査の結果で臨床症状が確認された。
- 12月7日:16例目(奈良県五條市)の遺伝子検査の結果が判明。H5N8亜型の高病原性鳥インフルエンザ。動物衛生研究部門が確定検査を実施。
- 12月7日:都道府県畜産主務部長に対して、農林水産省は「家きん飼養農場における飼養衛生管理基準の遵守指導の徹底について」を通知。飼養衛生管理者が基準の遵守事項を自ら点検し、その結果を12月11日までに報告するようにと。「高病原性鳥インフルエンザの発生に係る予防対策の強化・徹底及び年末・年始に向けた事前準備について」も通知。
- 12月7日:環境省は17例目(広島県三原市)の発生農場の周辺半径10km圏内を野鳥監視重点区域に指定し、野鳥の監視を強化。
- 12月8日:宮崎県が18例目の防疫措置を完了。
- 12月8日(19例目):
- 宮崎県小林市の養鶏場で疑似患畜が確認されたと農林水産省が発表。防疫対策本部を開催。
- 肉用鶏約4.3万羽を飼養
- 国内15例目の発生に伴う立入検査(12月3日)では陰性。
- 12月7日に死亡鶏が増加したとの通報を受けて県が立入検査。
- 簡易検査陽性(H5亜型)
- 12月8日:17例目(広島県三原市)の遺伝子検査の結果が判明。H5N8亜型の高病原性鳥インフルエンザ。動物衛生研究部門が確定検査を実施。
- 12月8日:環境省は香川県三豊市での発生に伴う環境試料(野鳥糞便・水)調査結果を発表。11月25日に渡り鳥が多く飛来するため池2か所で野鳥糞便および環境試料(水)を採取し検査。ウイルスは検出されなかった。野鳥糞便は国立環境研究所、環境試料(水)は鳥取大学が検査を実施。
- 12月8日:環境省は18例目(宮崎県都城市)と19例目(宮崎県小林市)の発生農場の周辺半径10km圏内を野鳥監視重点区域に指定し、野鳥の監視を強化。
- 12月8日:環境省は11例目(宮崎県日向市)発生に伴う野鳥緊急調査(12月3日実施)の結果を発表。野鳥の大量死等の異常は確認されなかった。
- 12月9日:18例目(宮崎県都城市)と19例目(宮崎県小林市)の遺伝子検査の結果が判明。共にH5N8亜型の高病原性鳥インフルエンザ。動物衛生研究部門が確定検査を実施。
- 12月9日:都道府県畜産主務部長に対して、農林水産省は「国内での高病原性鳥インフルエンザ発生を踏まえた緊急消毒について」を通知。全家禽飼養農家の消毒を指示。
- 12月9日:和歌山県和歌山市の死亡野鳥が陽性であったと環境省が発表 (野鳥国内9例目)。12月3日に回収し、簡易検査で陽性となったオシドリ1羽を鳥取大学が確定検査を実施し陽性(H5N8亜型)。回収地点の周辺10km圏内を野鳥監視重点区域に指定し、野鳥の監視を強化。
- 12月9日:岡山県小田郡矢掛町の死亡野鳥が陽性であったと環境省が発表(野鳥国内10例目)。12月4日に回収し、簡易検査で陽性となったハヤブサ1羽を鳥取大学が確定検査を実施し陽性(H5N8亜型)。回収地点の周辺10km圏内を野鳥監視重点区域に指定し、野鳥の監視を強化。
- 12月9日:宮崎県は野鳥の糞便検査を独自に実施しているが、11月30日に宮崎県延岡市と都農町で採取した野鳥糞便が陽性(H5N8亜型)であったと環境省が発表した(野鳥国内11、12例目)。宮崎大学が遺伝子検査を実施しA型鳥インフルエンザウイルス遺伝子の陽性反応、鳥取大学が確定検査を実施。採取地点の周辺10km圏内を野鳥監視重点区域に指定し、野鳥の監視を強化。
- 12月10日(20例目):
- 大分県佐伯市の養鶏場3農場(20例目とその関連農場)で疑似患畜が確認されたと農林水産省が発表。防疫対策本部を開催。大分県は総合対策本部を設置。
- 肉用鶏約1.4万羽を飼養
- 疫学関連農場は肉用鶏約2.4万羽と肉用鶏約1.8万羽を飼養の2農場
- 12月9日に死亡鶏増加の通報を受け県が立入検査。
- 簡易検査陽性(H5亜型)
- 12月10日(21例目):
- 和歌山県紀の川市の養鶏場で疑似患畜が確認されたと農林水産省が発表。防疫対策本部を開催。和歌山県は対策本部会議を実施。
- 採卵鶏約6.7万羽を飼養
- 12月9日に死亡等の異状を示しているとの通報を受け県が立入検査。
- 簡易検査陽性(H5亜型)
- 12月10日:環境省は20例目(大分県佐伯市)と21例目(和歌山県紀の川市)の発生農場の周辺半径10km圏内を野鳥監視重点区域に指定し、野鳥の監視を強化。
- 12月10日:環境省は香川県三豊市で、12月8日に回収されたノスリ1羽の死体でのA型鳥インフルエンザ遺伝子検査(国立環境研究所で実施)結果が陽性と発表。鳥取大学で確定検査が実施される。回収地点の周辺10km圏内を野鳥監視重点区域に指定し、野鳥の監視を強化。
- 12月11日(22例目):
- 岡山県美作市の養鶏場2農場(22例目とその関連農場)で疑似患畜が確認されたと農林水産省が発表。防疫対策本部を開催。岡山県は対策本部を10日に設置。
- 育雛場で約52.9万羽を飼養
- 疫学関連農場も育雛場で約11.3万羽を飼養
- 12月10日に死亡鶏増加の通報を受け県が立入検査。
- 簡易検査陽性(H5亜型)
- 疫学的関連が確認された農場も疑似患畜と確認。
- 12月11日:20例目(大分県佐伯市)と21例目(和歌山県紀の川市)の遺伝子検査の結果が判明。H5N8亜型の高病原性鳥インフルエンザ。動物衛生研究部門が確定検査を実施。
- 12月11日:農林水産省は以下の疫学調査チームの現地調査概要を発表。
- 11例目(宮崎県日向市)12月1日実施(https://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/attach/pdf/r2_hpai_kokunai-51.pdf)
- 12例目(宮崎県都農町)12月2日実施(https://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/attach/pdf/r2_hpai_kokunai-54.pdf)
- 13例目(香川県三豊市)12月2日実施(https://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/attach/pdf/r2_hpai_kokunai-52.pdf)
- 14例目(香川県三豊市)12月2日実施(https://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/attach/pdf/r2_hpai_kokunai-55.pdf)
- 15例目(宮崎県都城市)12月3日実施(https://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/attach/pdf/r2_hpai_kokunai-53.pdf)
- 12月11日:環境省は22例目(岡山県美作市)の発生農場の周辺半径10km圏内を野鳥監視重点区域に指定し、野鳥の監視を強化。
- 12月11日:環境省は鶏での発生に伴う以下の野鳥緊急調査の結果を発表。いずれも野鳥の大量死等の異常は確認されなかった。
- 17例目(広島県三原市)に伴う調査(12月8日~10日)
- 16例目(奈良県五條市)に伴う調査(12月9日~10日)
- 12・15・18・19例目(宮崎県都農町、都城市、小林市)に伴う調査(12月6日~7日)
- 12月11日:環境省は鹿児島県出水市で12月7日に採取された環境試料(水)2検体の検査結果が陽性(H5N8亜型)であったと発表(野鳥国内13、14例目)。鹿児島大学が検査を実施。
- 12月11日:大分県が20例目の防疫措置を完了。
- 12月12日:22例目(岡山県美作市)の遺伝子検査の結果が判明。H5N8亜型の高病原性鳥インフルエンザ。動物衛生研究部門が確定検査を実施。
- 12月12日:京都産業大学が実施している野鳥糞便調査で、12月7日に鳥取県鳥取市で採取した野鳥糞便が陽性(H5亜型)であったと環境省が発表した(野鳥国内15例目)。採取地点の周辺10km圏内を野鳥監視重点区域に指定し、野鳥の監視を強化。
- 12月13日:宮崎県は日向市の発生農場(11例目)の半径3kmから10km以内の区域に設定している搬出制限を0時に解除。移動制限解除予定は12月24日0時。
- 12月13日(23例目):
- 滋賀県東近江市の養鶏場で疑似患畜が確認されたと農林水産省が発表。防疫対策本部を開催。滋賀県は特定家畜伝染病対策本部員会議を12日に実施。
- 採卵鶏約1.1万羽を飼養
- 12月12日に死亡鶏が増加したとの通報を受け県が立入検査。
- 簡易検査陽性(H5亜型)
- 12月13日:環境省は23例目(滋賀県東近江市)の発生農場の周辺半径10km圏内を野鳥監視重点区域に指定し、野鳥の監視を強化。
- 12月13日:和歌山県が21例目の防疫措置を完了。